ジェンダー

旅館のお櫃問題 男性客のクレーム要因の声も「真ん中に置けばいいじゃん」

(maroke/iStock/Thinkstock)

22日につぶやかれたあるツイートが、Twitterのまとめサイトやメディアで取り上げられるなど、旅館での「お櫃問題」が話題になった。

夫と一泊二日旅行に来てるんですけど、旅館で毎回毎回、上座に座ろうが下座に座ろうが妻の方に置かれるおひつとしゃもじが辛くてね私はもういいんだけど、外国人観光客にもまさか同じことしてるんじゃねえだろうなって心配になる。お願いだからやめてね、本当…。心配だよ。 pic.twitter.com/fq2az5CGTm

— LiB羊 (@otakukonyakusya) October 21, 2017

■男性側のクレームが要因か

どうして旅館では、お櫃を女性側に置くのか? に対し、「男性側に置くとクレームを言われるケースが多い」という意見が。

旅館で支配人やってた者です。料金の高い宿を選べば仲居さんが全てやってくれるので解決します。目安はお一人1泊3万円〜ですね。2万以下のお宿はお櫃を置くのが当たり前、人件費的に無理なのです。女性側に置くのは男性側に置いた場合のクレームの方が圧倒的に多いからです。真ん中も同じです。

— 竜斗@10/29コスモールパフォ (@ninjaryugo) October 23, 2017

お櫃を女性側に置く話、飲食店勤務時代に取り皿を男性側に置くと「お姉ちゃん…ハァ〜…ハハw常識ってわかる?w」って常識的な紳士…から何度も指導されたなー。私は性別を問わず断固テーブルの空いてる場所に置き続けたけど、上座やお櫃を常識扱いするのは紳士客…からのお叱りが多いからだろうな。

— 中村珍 (@nakamura_ching) October 24, 2017

確かにおひつ問題、「お櫃どちらに置きましょうか」と都度確認するマニュアルになりかけたところ「女の前に決まってんだろうが!」とブチ切れたジジイ多数のためにマニュアル立ち消えた話などもありそう

— ラブテスター (@lovetester1969) October 24, 2017

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,349名を対象に「クレームを言う」か、意識調査を実施。

全体では「よくする」3.1%と「まあまあする」8.2%「たまにする」24.2%で「クレームを言うほうだ」という人は3人に1人強の35.4%。

「あまりしない」31.3%と「ほとんどしない」33.3%で「クレームは言わない」派は64.6%で、言わない人のほうが多数派。

男女別では「よくする」「まあまあする」「たまにする」と回答した「クレームを言うほうだ」の割合は、男性が36.4%に対し、女性は34.5%と男性が高めで、男女いずれも年代が上がるごとに、「クレームを言う」人が増える傾向が。

さらに「クレームを言うほうだ」という人の年収別データを見ると、

「1,000万円以上」ではやや下がるものの年収に比例して上昇し、700万円以上では半数を超える結果に。

これらの調査結果を見ると、年代や年収高めの古風な意識を持つ男性層が一定数おり、「クレームを言う男性がいるから、事前に回避策をとる」という旅館やお店側の対応も、仕方がない面があるのかも。

 

■思い込みが生む間違いや微妙な話も

一方で、そういう対処が思い込みを生んで、「オーダーを間違っておかれる問題」や「なんか迷われたのが謎」といったコメントが。

旅館でお櫃が女性の傍に置かれる話があったけど、そう言えば愛妻とレストランとかに行って、彼女がワインを、私がノン・アルコール・ドリンクを頼むと、かなりの確率で私の方にワインがサーブされた。男だからって酒飲むとは限らないんだぞ。

— 変脳コイル猫 (@ROCKY_Eto) October 24, 2017

お櫃の話で思い出すのはサービス業の人のジェンダー的予見というのはけっこう多くて。若い頃、上司と喫茶店入ると上司がアイスレモンティー、ワタシがブレンドコーヒー頼むのが常だったけど、だいたい逆に配膳された。(´ж`;)

— つっちー (@onilez) October 23, 2017

前に女友達と2人で旅館泊まったときはお櫃は真ん中だったんだけど、置く前に仲居さんが私たち2人を見比べてちょっと迷うような素振りが見えたのが印象的だったんだよな。根本的に、客同士でどちらがご飯をよそうべきかなんてことをなんで旅館側が見た目で勝手に判断しようとすんのかが謎過ぎる。

— arima (@arima_yukimi) October 24, 2017

また、「お櫃問題」と並行して、伝票は男性側に置かれるという「伝票問題」を提起する人もチラホラ。

お櫃が女性側に置かれるのは許せない人、会計伝票が男性側に置かれることに関してはどう思ってるんだろう

— はやしくんさん (@tree0_0tree) October 24, 2017

旅館お櫃問題のあれ、レストランに行くと男性側に伝票置かれるのも同等だと思うよ。

— MOMI (@softmoon) October 23, 2017

お櫃やらを女性側に置くとか伝票を男性側に置くとかそういうの、「それは男性or女性がやるもの」っていう固定観念+「どちらに置くか聞くだけでキレる人がいる」っていうクレーム避けでそうなってんだろうけど、それでこっちに置いたほうが面倒が少ないと判断されるの正直たまったもんじゃねーよな

— KB (@mogumoguKB) October 24, 2017

 

■真ん中に置けばいいじゃん

中居さんが「お櫃はどちらに置きますか?」と聞くようにすればいいのでは? という意見や、「性別関係なく、下座へ」といったコメントも多かったが、それ以上に多く見られたのは「真ん中に置けばいいじゃん!」派。

もうお櫃真ん中に置くのがいちばん良い気がしてきたな というかお櫃は置いたら動かないものじゃないんだし動かしていいでしょ 自分で動かして真ん中に置こうぜ そんで夫婦内のやり方にすれば良かったのでは?

— 霞月 固定が必死 (@ensemble_03) October 24, 2017

伝票もお櫃も真ん中におけば特にトラブルはないんだよな…全部真ん中でいいよ真ん中にどんどんお香

— 酒くずちゃん (@sosyagekuzu) October 24, 2017

ちなみに、今回のツイート主さんは、「真ん中」もしくは「下座」統一を提起しているようだ。

東京オリンピックまでに直してくれ…。真ん中に置くなり下座に置くで統一するなり、お願いします https://t.co/lhS7Rc6hdG

— LiB羊 (@otakukonyakusya) October 21, 2017

 

一方、「せっかく上げ膳据え膳の旅館に行くんだから、お母さんを休ませてあげて」という意見や、家族でこの話題で盛り上がる家庭も。

忘れてはいけないのはお母さんたちも宿にリフレッシュに来てるということで、お櫃が置かれて、ああ自分は家事から逃れられないのかって暗くなっちゃったらリフレッシュできない人もいるかもと思う。紋切り型でこうしておいたらオールOKという時代ではなくなってきたのだなあ。

— ちょむ太郎の長い午後 (@chomtaro) October 24, 2017

夕飯を食べながら、旅館のお櫃どこに置いて欲しいか問題について家族で語らう。いろいろ話が弾んで面白かったのだけど、長男の「俺の分は~、彼女によそってもらってー、彼女の分は~、俺がこのくらい?とかいいながらよそってあげたいんだよね~」とでれでれ照れながら言ったのが一番面白かった。

— ☆葵☆言の葉魔法使い (@itoaoi_coco) October 23, 2017

 

なお、発端となったツイート主さん自体は、問題提起はしたが、クレームというよりもこの状況を楽しんだもよう。

夫婦でもはや楽しくなってきて、朝と晩で席交換して、おひつとしゃもじの置かれる場所実験してます(´ω`)

— LiB羊 (@otakukonyakusya) October 21, 2017

 

そして、気にかけていた「外国人にも、こういうサービスをしたら…」といった懸念に、実際に意見を聞いてみた人のツイートを見ると、なんともほっこりな…。

この件ですね、どう思うか米国人男性に訊いてみたところ「レディーファーストで先に女性が自分のごはんよそっていいよってことでしょ?」と言われましたwそのような良い誤解に基づく平和的な解決ができていることを祈っております・・・ https://t.co/I6As81vM0P

— 赤い鳥 (@Yukiyo) October 22, 2017

古い慣習やジェンダーについてなど、「今の日本に、それって…」と思う人が多かった「お櫃問題」。

多様化する現代においては、「こうあるべき」に縛られるよりも「真ん中に置けばいいじゃん!」といった柔軟な発想が、正解なのかも。

・合わせて読みたい→19時終業の会社で21時に電話 小学生レベルなクレームに驚きの声

(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日対象:全国20代~60代の男女1349名(有効回答数)