ディープラーニング

林修先生が発達する人工知能に警鐘 「憧れの知的エリート職が危ない」

(honlamaiPhoto/iStock/Thinkstock)

29日に放送された、TBS系バラエティ番組『林先生が驚く初耳学』。人気コーナー、林先生の白熱教室で林修氏がこの世の仕事の99%をAI奪われる恐れがあると語り、話題になっている。

 

■後5年で女子アナが…

報道やテレビ番組の司会など、多くの女性が憧れる女子アナ。しかし、林氏は「あと5年で女子アナが絶滅する」論を展開。

これに対し、フリーアナウンサー・竹内香苗は「臨時ニュースは絶対に無くならないし、あり得ないと思う」と反論した。すると、林氏は…

「でも、絶滅すると言いたくなることが現実で起きてるんですよ。AIのアナウンサーがニュースを読んでいる放送局があり、実際に活動している」

 

と、エフエム和歌山のAIアナウンサーを紹介した。

AIアナウンサーは自ら学ぶディープラーニングで過去のデータやインターネットの情報を学習。正しいイントネーションで原稿を読めるようになるほど劇的に進化している。

 

■エリート職が危ない

AIが奪うのは単純な流れ作業の仕事だけでなく、高収入、高学歴の知的な職業が危ないようだ。とくに、税理士は1台のAIが税理士数千人に相当し、資格を取得しても税理士が消滅する可能性が高いという。林氏は、

「ディープラーニングが予想以上にAIを発達させる。ここから先は人間の脳の代わりをしてくれるようになるので知的エリートが危ない」

 

AIが自分で学習するディープラーニングは人類にとって大きな脅威だ。

技術者が足らない…『日本ディープラーニング協会』設立で育成目指す

(日本ディープラーニング協会 理事会)

4日、千葉・幕張で開催されている「CEATEC JAPAN 2017」内において、「一般社団法人 日本ディープラーニング協会 設立発表シンポジウム」が開かれた。

会場には技術関係者やメディアが多く集まり、用意された席は満席。各所からの注目が高いことが伺える。

 

■協会設立の背景とは

(日本ディープラーニング協会 理事長 松尾豊氏)

理事長の松尾豊氏から、日本ディープラーニング協会設立の背景について説明。

ちなみに、ディープラーニングとは、コンピュータが大量のデータを学習して、自動的に理解する機械学習方式のことを指す。

松尾氏は、ディープラーニングが使われている技術について、世界最強の棋士に完勝した囲碁AI(人工知能)「アルファ碁」を例に挙げた。

「AI同士の棋譜が公開されると、プロが打っているのと全く違う、打っちゃいけないと言われる打ち方もしているのに強い。人間が何千年も探索してきた囲碁の領域は、ごく一部でしかなかったことがわかってきた」と紹介する。

 

■日本の産業競争力向上を目指す

また、松尾氏は「画像や映像の認識能力はコンピュータが非常に苦手だったが、ディープラーニングによって誤答率が徐々に低くなり、2015年に人間の精度を超えた」と話す。

さらに、画像認識の能力の向上はコンピュータに「眼の誕生」を意味するとして、「今まで人の眼を頼っていた仕事が、どんどん機械で自動化される可能性がある」と指摘したが、日本では他国に比べて導入が遅れているという。

松尾氏は「ディープラーニングはものづくりと組み合わせると、非常に潜在的な可能性があり、日本に有利な技術。有効に活用することで、産業競争力を高めたい」との思いが背景にあると述べた。

 

協会では、人材不足の解消や、産業での活用を促進させるため、教育や資格試験を通じて、2020年までに技術者3万人の育成を目標としている。

人材育成について松尾氏は、「ここ最近は、なんでも人工知能と言い始めていて、ディープラーニングでできることは何かを、技術者がきちんと把握する必要がある。能力を持つ人材を早く準備することが重要だ」と語った。

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(取材・文/しらべぇ編集部・京岡栄作