南井正弘の「RUNNER’S DIGIHIGH」

時代は厚底!即完シューズ『ナイキ ズームフライ』なら自己記録を更新できる!?

南井正弘の「RUNNER’S DIGIHIGH」

現在所有するユニーカーは約1000足! 世界中のマラソンレースに出場する南井正弘が、ランナー目線で綴るデジタルの”グッとくる話”。

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従来の常識を覆す厚底構造でランナーの潜在能力をフルに引き出す!

フルマラソンで2時間10分を切ることを“サブ10(テン)”といい、一流のマラソンランナーの証である。そしてこれらランナーが着用するシューズは、一般的なランニングシューズよりもかなり薄いというのが従来の常識であった。それはソール(底)の薄いシューズのほうがランナーの脚力を効率的に路面に伝えることができると考えられていて、それは長きに渡り信じられてきた。しかしながらあるシューズがその常識を覆そうとしている。そのシューズとはナイキの「ズーム ヴェイパー エリート」及び『ズーム ヴェイパー フライ 4%』である。このシューズはフルマラソンで2時間10分を切るようなランナーのために開発されたレーシングシューズでありながら、ミッドソールのかかと部分が3cm以上ある厚底タイプである点がスポーツシューズ業界に大きな衝撃を与えた。

最初にこのタイプのシューズを履いたナイキの契約女子アスリートの選手エイミー・クレイグとシャレーン・フラナガンであり、彼女たちはロサンゼルスマラソンの前日2016年2月13日に行われたリオデジャネイロオリンピックのマラソン競技アメリカ代表選出レースに『ズーム ヴェイパー フライ 4%』を履いて出走。筆者は翌日のマラソン出走のために現地入りしており、彼女たちのシューズを見たときに「二人とも足を痛めているのかな?」と思った。それほど二人が履いていたレーシングシューズは他のランナーのシューズと比較して分厚く、最近になってあのシューズが『ズーム ヴェイパーフライ 4%』だったということに気付いたのである。

▲2016年2月13日に行われたリオデジャネイロオリンピックのマラソン競技アメリカ代表選出レースでエイミー・クレイグとシャレーン・フラナガンは『ズーム ヴェイパー フライ 4%』のプロトタイプを着用し、見事1位と3位でゴール。五輪出場切符を掴んだ。

日本の大迫 傑選手がボストンマラソンで3位になるなど、このシューズを履いたアスリートの活躍はランナーに広く知られることとなったが、その最たるものが5月6日にイタリアはモンツァの著名なサーキットコースで行われたフルマラソン2時間切りイベントの“BREAKING 2”。エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)はペーサーに囲まれて風の抵抗を極力減らす、給水は手渡ししてもらうなどの本来のマラソン競技では許されない条件ながらも、2時間00分25秒というとてつもない記録を達成。このシューズのポテンシャルの高さをより一層知らしめることに成功したのである。このタイプのシューズを履いたランナーの共通した意見は、足の保護性が高いことから後半になっても足の疲労が少ないこと、そしてこれらシューズにはカーボンファイバープレートが内蔵されており、そのことによる比類なき反発性能を挙げるランナーも少なくなかった。

また、ナイキは選手に支給する目的で開発し、基本的には非売品である『ズーム ヴェイパー エリート』と、“サブ3”ランナーを始めとした上級ランナーに向けた『ズーム ヴェイパー フライ 4%』以外に、より一般的なランナーに向けた同タイプのランニングシューズもリリースした。それが『ナイキ ズームフライ』であり、基本的なデザインは共通だが使用しているミッドソールのマテリアルが異なるのと、内蔵プレートがカーボンファイバー製ではなくカーボンナイロン製である点、それとアッパーの素材とデザインが違うことが主な相違点だ。

NIKE NIKE ZOOM FLY 実勢価格:1万6200円

この『ナイキ ズームフライ』は日本ではリリース即完売したためになかなか手に入れることができなかったが、筆者はロサンゼルスのザ・グローブという屋外型ショッピングモールにあるナイキストアで手に入れることができ、帰国後に早速走ってみた。足を入れて立った状態でまず感じたのは厚底でありながら、厚底シューズの代名詞として知られる「ホカ オネオネ」のようなミッドソールの沈み込みやフワフワとした感じはないこと。固い印象はないが、それ以上に柔らかいということはない。これはミッドソールにフルレングスのカーボンナイロンプレート内蔵されていることが関係していると思った。

  ▲横からみるとミッドソールが厚いことがよくわかる。レーシングシューズというよりも一般的なランニングシューズと同じくらいのボリュームがある。デザイン面では前足部分に大きく入れられたスウッシュ(ナイキのブランドロゴ)が大きな特徴となっている。

徐々にスピードを上げると、踵とつま先の高低差は10mm以上あるが、かかと部分で着地するよりも中足部や前足部で着地したほうが走りやすく、カーボンナイロンプレートは反発性を高めると同時に、このプレートがガイド役となって、スムーズな着地から蹴り出しに大きく貢献していると思った。このシューズに慣れると、シューズを転がすような感覚で走ることができるはずで、体重移動がとてもスムーズ。自然と身体が前方へと送り出されるこの感覚は従来のランニングシューズとは明らかに異なる。これまでも弧線状にアウトソールを成型することで効率的な足運びを追求したシューズはあったが、ズームフライほど着地から蹴り出しまでの動きを自然とサポートしてくれるモデルは存在しなかったと思う。野球のバットの真芯やテニスラケットのスイートスポットでボールを捉えると想像以上にボールが飛んでいくのと同じく、このシューズに最適なポイントで着地と蹴り出しをすればランナーのポテンシャルを如何なく発揮することができるだろう。そして、このシューズを履いてレースに出走することは、自己記録更新に貢献してくれる可能性が大いにあると思った。

文/南井正弘

南井正弘(みないまさひろ):フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋

(ナイキ) ズーム フライ メンズ ランニング シューズ Nike Zoom Fly 880848-401 [並行輸入品], 26 CM (US Size 8)

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フィット感は?音質は?ランナー目線で『Powerbeats3 Wireless』の実力を検証!

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あの“Beats”の新ワイヤレスイヤホンの実力をガチ検証!

Beats by Dr.Dre(以下Beats)といえば、その高音質に加えて、クールなデザインでも人気のヘッドホンブランドである。以前このコラムでも書いたがアルファベットの“b”をモチーフにしたブランドロゴは、自動車でいえばメルセデスベンツのスリーポインテッドスターや、フェラーリの“跳ね馬”のようなステータスシンボルであるといっても過言ではない。筆者もレッドの『Powerbeats2 Wireless』をここ2年ほど愛用しているが、周囲の人々から「カッコいいですね!?」とか「いいなぁ、自分もBeats欲しいです!」と言われることが多かった。

このように自分の持っているモノの性能だけでなく、デザインの良さを評価されることは嬉しいもので、そんなこともあって『Powerbeats2 Wireless』は、いくつか所有するワイヤレスイヤホンのなかでもメインに使用される立場をキープし続けた。

しかしながら昨年末に登場したアップルの『AirPods』は、耳に装着すれば自動で電源が入り、iPhoneに接続されるなど、その簡単かつ未来感覚あふれる使用方法で筆者を魅了し、日常生活で音楽を聴いたり、インタビューの音声を原稿に起こす際には、『Powerbeats2 Wireless』ではなく『AirPods』を使うようになった。だが、そんな『AirPods』もランニングに使用するには躊躇した。フィット感が高いといえども、やはり走行中に耳から滑り落ちそうになる感じがしたからだ。サードパーティ製のシリコンラバー製イヤピースも実際にトライしたが、走り始めはよいものの、汗をかいた後はやはり外耳部分から徐々にズレ始めているのを感じ、脱落の心配があったので、途中で付けて走ることは止めたのである。

「『AirPods』の機能性とスポーツにも安心して使用できるフィット性を両立したイヤホンがあれば……」と常々思っていたが、知り合いから「『AirPods』よりも先に発売されていた『Powerbeats3 Wireless』があるじゃないですか!」と薦められた。灯台下暗しとはまさにこのこと。このモデルは前述の『Powerbeats2 Wireless』の後継モデルであり、デザインも似ているので、新たに購入するモデルにリストアップしていなかったが、考えてみれば『AirPods』と同様に、アップルのW1チップを搭載しているから、その機能性の高さや利便性は同様のはずだ。実際に入手し、電源を入れるとiPhoneに写真入りの『Powerbeats3 Wireless』のアイコンが映し出され、「接続」をタップすればリンクが完了。2回目以降はこの作業も無しに電源を入れるだけで接続は完了する。これなら機械オンチの人も安心して使用することができるはずだ。

Beats by Dr. Dre Powerbeats3 Wireless 実勢価格:2万1384円

走り始めると、使用者の耳の穴の形状に合わせて4つのサイズが用意されたイヤピース、そしてイヤフックのおかげで比類なきフィット性の高さを発揮してくれた。ランの終盤で汗をたっぷりかいた状態でも、フィット感の低下はみられない。また、戸山公園のトレイルっぽいところも走ったが、激しい上下動にもしっかりと耳にフィットして脱落の心配は全くなかった。同じくW1チップを搭載した『beatsX』も魅力的だと思ったが、やはりランニングを始めとしたアクティビティに使用するには、個人的にはイヤフックが付いたモデルのほうが安心だと思う。

▲前作のWirelessに続き採用されたイヤフック。使用者の耳の穴の形状に合わせて4つのサイズが用意されたイヤピースとのコンビネーションで優れたフィット感を発揮し、ランニングを始めとしたスポーツ時でも脱落の心配はない。

また、『Powerbeats3 Wireless』は耐汗/防沫仕様であり、夏のランニングで大量の汗をかいた場合や突然の夕立に遭遇しても心配ない。肝心の音質はデュアルドライバ音響の採用で、ダイナミックな高音からパワフルな低音まで堅牢で幅広いサウンドであり、個人的によく聴くポップスやロック、EDMといったジャンルの曲との相性もいいと思う。新しくなったRemoteTalkはケーブルに内蔵。Siriとの完全互換性に加え、改良されたボタンにより、音量の調整、再生トラックの切り替え、電話への応答をより軽快に操作できる。また、曲の選択は『Apple Watch』の画面上でアルバムのアイコンを視覚的に確認しながらも可能だ。そして気になる充電の持ち時間は、『Powerbeats2 Wireless』の最大6時間から12時間へと大幅に向上。Fast Fuel搭載により5分間の充電で1時間の使用が可能な急速充電にも対応。これなら欧米へのロングフライトでも途中で電池が切れるという心配も少ないだろう。

▲『beatsX』の充電端子はライトニングだが、『Powerbeats3 Wireless』は前作に続きMICRO USBとなった。iPhone派はライトニングの採用を望むだろうが、アンドロイド派のことを考えると、これはこれで正解だと思う。

そして『Powerbeats3 Wireless』の前作からの大きな機能的改善だと思うのが、動画を見ているときに映像と音声のズレがほとんどないところ。Bluetoothを利用したワイヤレスタイプのイヤホンは、動画を見ているときに転送速度の問題で音と画像のタイミングがズレルことがあり、Youtubeなどの動画を見るときには正直向いていないと思っていた。しかしながらこのモデルは許容範囲であり、これなら動画を見るときにも充分使える。『Powerbeats3 Wireless』は音楽を聴いたり、動画を見たりといった日常生活からランニングを始めとしたスポーツシーンまで幅広く使える高機能イヤホンであり、筆者にとってのメインのイヤホンとなりそうだ。

▲付属のシリコンケース。本体に入れられた切り込み部分から出し入れを行うシンプルな構造で想像以上に使い勝手がよい。

文/南井正弘

南井正弘(みないまさひろ):フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋

Beats by Dr.Dre Powerbeats3 Bluetoothイヤホン カナル型/耐汗/防沫機能 ブラック ML8V2PA/A 【国内正規品】

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スポーツ科学で効率的に速く走れるようになる『SPORTS SCIENCE LAB』ってどんなところ?

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レベルアップのために。遠回りしたくないランナーに最適

日本のランニング人口は減少傾向にあるというが、それでも1年に一度でも走ったことのあるランナーは900万人近い数字を記録するなど、ランニングは現在でも最もポピュラーなスポーツのひとつである。

ランニングというスポーツは基本「走る」という、誰でもできる単純な動作の繰り返しだけに、他人に教わらなくてもできると思ってしまうが、最初に悪い癖を付けると上達が遅れてしまうし、自己流だと一定レベルに到達しても、そこからは中々タイムが伸びなくなってしまう。ゴルフやテニス、サーフィンといったスポーツを始めようとしたときに他人に教わることなくプレーする人は少数派であるのに……。

実はランニングの世界にも数々のランニングスクールやランニングコーチも存在しており、ランナーの走力向上に大きく貢献しているが、オープン間もないながらも最新の設備と理論を提供することで、数多くのランナーから注目されるランニング施設が存在する。それが東京の表参道にある『SPORTS SCIENCE LAB』(スポーツ サイエンス ラボ)である。

SPORTS SCIENCE LAB 住所:東京都渋谷区神宮前4-24-23 胡桃の舎102 電話:03-6447-2293 営業時間:平日・土曜日 10:00〜22:00(21:00受付終了)、日曜日 10:00〜21:00(20:00受付終了) 定休日:月曜日

『SPORTS SCIENCE LAB』は「トレーニングの常識が変わる。ランナーは更に強くなれる。」をコンセプトに、5月10日に東京の表参道にオープンしたランニング施設だ。昨年7月に実業団の旭化成から独立、プロランナーに転向し、2020年東京五輪マラソン競技への出場を目指す八木勇樹選手がプロデュース。八木選手の早稲田大学時代の同期で第87回箱根駅伝において、18年ぶり13回目の総合優勝に貢献した三田裕介氏が代表を務めている。

筆者がほぼ毎日走るようになってもうすぐ10年となり、数々のランニングコーチやランニングスクールの取材も行ってきた。そのなかにはいまだに根性論を全面に押し出すようなランニング関係者も存在していて驚いたこともあったが、この『SPORTS SCIENCE LAB』はその名の通りスポーツ科学を最大限活用して、効率的にランナーのパフォーマンスを向上させることを目指している。

この施設ではランニングアビリティというマラソンのタイムを決定づけるVO2MAX(最大酸素摂取量)やマラソンでのベストパフォーマンスを出すためのAT値(無酸素性作業閾値)、スタミナ養成のための心拍数の目安となるAet値(有酸素性作業閾値)を計測可能。これら値を正確に測定することで、フルマラソンの適正心拍数を把握したり、トレーニング効果を最大化させる心拍管理ができる。またランナーとしての長所や短所も明確になり、練習メニュー作成の基礎となる。

▲マラソンのタイムを決定づけるVO2MAX(最大酸素摂取量)やマラソンでのベストパフォーマンスを出すためのAT値(無酸素性作業閾値)、スタミナ養成のための心拍数の目安となるAet値といったランニングアビリティも計測可能だ。

そしてこの施設の最も大きなウリが低酸素トレーニング。高橋尚子選手を始めとしたトップアスリートがコロラド州ボルダ―や中国の昆明などの高地で合宿を行ったりするのを聞いたことある読者もいるかもしれないが、ここでは室内の酸素濃度を調節することで、都心のど真ん中でも高地と同様の効果が得られる。これは酸素の運搬能力や筋肉の酸素消費能力向上に寄与できるスタミナ向上に欠かせないトレーニングの手法で、代謝促進や蓄積脂肪の減少も見込める。

▲この施設の大きなウリとなるのは室内の酸素濃度を調節することにより、平地でも高地と同様の効果が得られる低酸素トレーニングである。

『SPORTS SCIENCE LAB』では専門の研究機関と連携し、国内初となる個々に合わせて適正な酸素濃度と負荷を設定することで、市民ランナーからトップアスリートまで対応。効率的なパフォーマンスアップが期待できる。さらにランニングフォームを撮影し、フォームの癖を改善するための意識すべきポイントを指摘し、筋力トレーニングを実施。定期的なフォームチェックを行うことで効率的な走りを実現する理想のランニングフォームが身につく。そして同所で取得された生体データ、トレーニング効果測定、ランニングフォーム解析結果などあらゆるデータの裏付けにより、八木選手、三田氏を始めとした経験豊富なスタッフが目標達成のための練習メニュー作成、トレーニング管理、個々のランナーにフィットしたアドバイスを行うパーソナルトレーニングも用意している。『SPORTS SCIENCE LAB』は、まさにスポーツ科学を総動員してランナーの目標達成をサポートする施設であるといえよう。

▲八木選手、三田氏を始めとした経験豊富なスタッフが目標達成のための練習メニュー作成、トレーニング管理、個々のランナーにフィットしたアドバイスを行うパーソナルトレーニングも用意。

筆者はここ数年「速く走る」ことよりも「走ることを楽しむ」ファンランに徹しており、個人的には100人のランナーがいたら100種類のランニングスタイルがあっていいと思っているが、SPORTS SCIENCE LABは「仕事が忙しく充分な練習時間はないがもっと速く走りたい!」「今年こそ目標タイムを絶対にクリアしたい!」という効率的に速くなりたいランナーにはピッタリで、低酸素トレーニングがダイエットに効果的な点も見逃せない。

文/南井正弘

みないまさひろ/フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋

BARWING高機能ルームランナーMAX16km/h

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欧州で認知度が高いランニングウォッチ『TomTom Runner 3』の良い点と悪い点を分析してみた

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オランダのアムステルダムに本拠を置くTomTomは、日本ではまだそれほど知名度が高くない。が、GPSマッピング技術やカーナビゲーションシステムを手掛けるブランドとして、欧米では高い評価を得ているブランドだ。

ヨーロッパでは携帯型ナビゲーションシステム(PND)で6割のシェアを獲得し、自動車専用ナビゲーションではシェアNo.1となっている国も少なくない。そんなTomTomが得意とするもう一つのカテゴリーがスポーツウォッチ。古くからのランナーには、かつてナイキ向けにGPS搭載ランニングウォッチをOEM供給していたブランドとして知られている。高精度なGPS機能やユーザーフレンドリーな操作方法etc……によって、フランスではNo.1ブランドに君臨するなど、こちらも高いシェアを誇っている。そんなTomTomから新機能「ルート探索機能」を搭載した高機能ランニングウォッチである『TomTom Runner 3』がリリースされたが、早速その機能性の高さを体感することにした。

TomTom Runner 3 Cardio+Music 実勢価格:3万5780円

筆者はこれまでにも同社のGPSランニングウォッチの代表作である『TomTom SPARK GPS』を使用しており、このモデルを使用してシドニーマラソン(ハーフマラソンの部)を走り、その機能性の高さや優れた操作性を体感している。今回登場した『TomTom Runner 3』は、基本性能や操作のインターフェイスをキープしつつ、前述のように新たな機能として『ルート探索機能」をプラスしたモデル。長方形を基調としたTomTom独自のデザインはそのままで、時計本体サイズも従来モデルと同寸としたことで、これまでのベルトを交換しての使用も可能だ。

▲初めて触ったユーザーでも安心して使用できる優れた操作性は健在。

今回実際に使用してみると、その装着感のよさや使い勝手のよさは従来のTomTomシリーズの製品譲りであることを確認。しばらく走った後に、今回装備されたナビゲーションの画面に切り替えると、これまで走行した軌跡と出発点が家マーク、現在地が矢印で表記される。表示サイズは100m、500m、1kmの3段階の切り替えができるので、その用途に最適なサイズが選択可能。

▲ナビゲーション地図の表示サイズは100m、500m、1㎞の3段階の切り替えができる。

例えば知らない街を走っていて、道に迷ってもこのナビゲーションマップで家マークを目指せば、確実に出発地点に戻ってくることが可能だ。さらにあらかじめ走りたいコースを時計にダウンロードしておけば、その表示通りに走ることで道に迷うこともない。曲がり角などでは拡大表示にすれば、進むべき方向が一目でわかりさらに安心だ。

▲新たに追加された「ルート探索機能」は本当に便利。見知らぬ街でも家マークの方向に走ればスタート地点に戻ることが可能だ。

一方で残念なのが、コース登録の際のデータ収集が、TomTomの自社サイトだけで完結せず、サードパーティのサイトに頼っているところ。オンラインマニュアルにも「Strava.com、RidewithGPS.com、Mapmyrun.comなどのサードパーティのWebサイトからGPXファイルをダウンロードします」と書かれている。自分が過去に走ったことのあるコースに関しては「TomTom My sports」サイト経由でダウンロード可能だが、ナビゲーションの本来の特性としては、走ったことのないコースのガイド役の意味が大きいと思うので、この部分は改善してほしい。

▲走行データはこれまで通り、「TomTom My sports」において管理、分析が可能。

ちなみにライバルブランドであるSUUNTOの自社サイトでは、他のランナーの走行コースデータを自由にダウンロード可能で、見知らぬ土地でのランニングナビゲーションに活用できる。あと、スマートフォンと連携した通知機能がないことも個人的には物足りない。筆者は現在アップルの『Apple Watch Series 2』とSUUNTOの『Spartan Ultra』をメインの腕時計として使用しているが、両モデルともInstagramやFacebookといったSNS、Gmailの通知機能に対応しており、これに慣れていると、通知機能のない腕時計を普段使用する気にはならない。ランニング時にポケットからスマートフォンを出さなくていいということは、それほど便利なことだからだ。

しかしながら『TomTom Runner 3』を純粋にランニング用GPSデバイスとして見た場合、その機能性は高く、今回筆者がテストした心拍測定に対応し、音楽も本体に時計本体に保存できるタイプ『TomTom Runner 3 Cardio+Music』で3万5780円と他ブランドと比較してリーズナブルな価格設定は嬉しいところ。さらに音楽を時計本体にダウンロードする必要はないと考えているなら、『TomTom Runner 3 Cardio』は2万8760円で購入することができる。

このように『TomTom Runner 3』は、『Apple Watch Series 2』などと比較すると日常生活における便利さは劣るものの、ランニングを始めとしたスポーツ用途のみの使用を想定した場合、そのコストパフォーマンスは高く、オススメの一本に挙げられるのだ。

文/南井正弘

みないまさひろ/フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

※『デジモノステーション』2017年8月号より抜粋

TOMTOM(トムトム) GPS ランニングウォッチ フィットネス RUNNER 3 ランナー3 Cardio+Music 心拍計+オーディオプレーヤー Lサイズ ブラック グリーン 【日本正規品】

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ランナー的にどう?「Apple Watch」と人気を二分する北欧SUUNTOの最上位ランニングウォッチをチェック!

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セレクトショップのスタッフにも着用者が多い!?

その美しいデザインと正確なGPS信号の捕捉機能で、ランナーから高い信頼を得ることに成功しているスント。フィンランド発祥のブランドらしい洗練された北欧デザインは、ランニングシーンはもちろんのこと、オフのカジュアルシーンで着用するのにも最適。セレクトショップのスタッフにも着用者が多いなど、数あるランニング用GPSデバイスで随一のカジュアルシーン着用率を誇ると言われている。そんなスントの最新モデルである「スパルタン」シリーズは、その高級感のあるデザインに加え、スントのランニングデバイスとしては初のタッチパネルやカラーディスプレイを採用した点など、早くもランナーたちの間で話題となっている。

筆者はこれまでに5種類のスント製ランニング用GPSデバイスを使用してきたが、他ブランドと比較して圧倒的に美しいフォルム、正確な距離計測といった特徴に魅せられ、このブランドに絶大なる信頼を置いてきている。スントというブランドは、ガーミンのようにシーズンごとに新機能を追加するブランドとは異なり、どちらかいうと既存の機能を時間をかけてじっくりと熟成。完成度を究極レベルに引き上げるようなアプローチで知られ、これまでに数多くのアウトドアマン、そしてランナーから絶大なる信頼を得てきた。

SUUNTO SUUNTO SPARTAN ULTRA STEALTH TITANIUM(HR) 実勢価格:11万9880円 カラータッチスクリーンと心拍計測機能を搭載した、アドベンチャーやマルチスポーツを楽しむアスリートのためのGPSウォッチ。

 

数々の海外レースでも筆者を支えてくれた逸品

今回トライしたのはステルス爆撃機の機体カラーをモチーフにしたと思しき『スパルタン ウルトラ ステルス チタニウム』。カラーリングこそ目立たないが、独創的なデザイン&高級感あふれる雰囲気は存在感十分。このランニング用デバイスを筆者が左手首に装着することで、「その時計はどこのですか?」「新しいスントですか?カッコいいですね!」など、友人から声を掛けられる機会が確実に増えた。その数は最近では、10月末にリリースされた「Apple Watch Nike+」と同レベル。ここまで注目されるデバイスは、これまでにもなかなか存在しなかった。それだけ本機のデザインにはインパクトがあるということの表れだろう。

▲文字盤デザインは各種デジタルなどからセレクトできるが、筆者のお気に入りはこのシンプルなアナログタイプ。

そんな見た目だけではなく、肝心の機能も当然かなり満足できるレベルに仕上がっている。イギリスのヨークシャー地方で行われた「シェパーズ スカイライン フェルレース 2016」と、キューバの首都ハバナで行われた「ハバナマラソン2016」でも使用したが、正確な距離計測はもちろんのこと、大型のディスプレイは走りながらでも視認性が高く、1㎞ごとのラップも確認しやすかった。ラップ時は音だけでなく、バイブレーションでも知らせてくれるので、沿道の観衆の応援が多い大会では非常にありがたかった。

しかもタッチパネルは三つあるサイドボタンのセンターを押さない限り反応することはないので、走行中の誤動作も非常に少ない。これまで使用してきたスントの「アンビット」シリーズも優秀だったが、それに劣らず本機もかなり使い勝手が良い。また、従来のスント製品と同様に、PCやスマートフォンの「ムーブスカウント」というアプリで、走行データは逐一管理することができる。

▲ほかのスント製品と同様にムーブスカウントでランのデータを管理、確認することができる。

ちなみに「スパルタン」シリーズ最上級機種となる本機のバッテリー寿命は最大26時間。このスタミナならウルトラマラソンや長距離のトレイルランニングレースにも十分対応可能だ。さらに本機の魅力的なところは、日常生活でも便利な機能性を有していること。「Apple Watch」などと同様にインスタグラムやGmailなどの通知を行ってくれ、スマートフォン本体を操作しなくてもそれらを確認できる点は、忙しいビジネスパーソンにもありがたい機能のはずだ。

▲インスタグラムの「いいね!」通知やGmailの受信通知は日常生活において本当に便利。

 

残念な点も三つほどあるがお気に入りなのは間違いない

このようにスントが持つ技術の粋を結集して完成した「スパルタン ウルトラ ステルス チタニウム」。現在市場に存在するランニング用GPSデバイスとしては、トップレベルの機能性を誇ることは間違いないが、とはいえ個人的には三つほど残念な点がある。

一つ目は税込みで11万3400円という価格。ランニング用デバイスの価格の主流が4万円台以下であることを考えると、この価格設定だと一部のランナーしか購入の選択肢には上げにくいだろう。考え方を変えて「高級感のあるカッコいい腕時計に、トップレベルのランニング対応機能が付属している」と考えれば高くないかもしれないが……。

そして二つ目が時差のある国に行った際に、自動で時刻が切り替わらないところ。これに関しては対応しているブランドも少なくないので、ソフトウェアアップデートなどで早急に対応してほしい。

そして三つ目が手首部分で心拍計測ができない点。最も正確な心拍数の計測は胸部でないと行えないというのは理解できるが、いちいち心拍ベルトを付けるのは面倒であると考えるランナーは少なくない。ランニング時だけでなく普段も着用してみたいと思えるデザインだけに、手首部分での計測のほうがいいと思った次第である。

このように最後に厳しいことを書いたものの、使用するようになった2016年11月上旬以降、筆者の左手首にはこのモデルと「Apple Watch Nike+」のいずれかが占有していることが示すように、現時点では最も気に入っているランニング用デバイスであることだけは間違いない。

▲基本はマットブラックだが、別売りのカラーバンドを組み合わせればポップな印象に変身させることも可能だ。

文/南井正弘

みないまさひろ/フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

※『デジモノステーション』2017年2月号より抜粋

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