受動喫煙

「子供のいる家は禁煙」都議会に条例案提出 罰則なしに疑問の声も

(yu-ji/iStock/Thinkstock)

東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める政治団体「都民ファーストの会」と公明党は、今月開かれる東京都定例議会に、子供を受動喫煙から守ることに特化した条例案を提出することを明らかにした。

ネット上では、この条例に関して多くの論議がされている。

 

■「子供のいる家は禁煙」条例に賛成?

具体的な条例案は、子供は自分でたばこの煙の被害を避けることが難しいとして、子供がいる家や自家用車の中、通学路、公園などで喫煙をしないよう求める内容となっている。

しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,348名を対象に、「子供のいる家は禁煙」条例について調査を実施すると、条例に賛成しているのは全体の55.8%だった。

性別・年代別では、女性に賛成意見が多く、半数を下回ったのは20代男性(42.0%)と40代男性(46.3%)。

条例案が提出される東京都民は、賛成派が半数を割り48.4%。また、既婚者は未婚者よりも賛成派が多いことも判明した。

喫煙者が嫌いだと答えた人の中では、条例賛成派が73.5%。賛成できない人も一部いるようだ。

 

■家の中まで都政が踏み込むのか?

Twitter上では、「どんどん進めてほしい」「子供のためにはいいこと」と、条例を願う声が見られる。

受動喫煙防止条例どうだろね。タバコ吸わないし嫌いだからもっとやれって個人的には思うけど。ただ家庭内にも政府が介入してこうとするのは賛成。関係ないかもだけど児相が家庭に踏み込める所って本当100%の証拠とかない限り入口止まりだから、これをキッカケに助けられる子どもが増えて欲しい

— られたそ (@0428kokomo) August 30, 2017

受動喫煙の条例だけど、子供は可哀想よねタバコを吸うのは悪いことではないけど

— ちゃーあかりっこ (@kyunami48akari) August 30, 2017

一方、罰則がないことで、条例が名ばかりになってしまうとの懸念もあり、都内でのタバコ販売に制限を設けるほうがいいのではとつぶやく人も。

受動喫煙の条例。罰則ないし気にしない。という人も出てきそう。中途半端な感じがする。本気でどうにかしようとするなら、煙草の販売を止めるくらいでないとあまり効果ないんじゃないかなと思う。

— 蒼羽根 (@korokoro_panda3) August 30, 2017

また、いちいち家庭の中まで都政が詮索しないでほしいと願うツイートもあった。

ボクは喫煙しないし、飲み会も禁煙のお店にさせるくらいの嫌煙家。でもね、都民ファーストと公明党が掲げる「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」は余計なお世話だと思うの。自助努力で対応することであり、いちいち家庭の中まで政府が詮索するなってことよ

— アラフォーおぢさん (@eehuy) August 30, 2017

今回の条例案は、罰則のない努力義務にとどめるが、都民ファーストの会のサイトを通じて都民から意見を募集中だ。

受動喫煙対策自体も、飲食店など建物内を禁煙にするなど、東京五輪を前に活発な論議が続くとみられている。

・合わせて読みたい→日本もついに「屋内全面禁煙化」を検討か 東京五輪きっかけに

(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋

【調査概要】方法:インターネットリサーチ「Qzoo」調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)

進まない「受動喫煙防止」法案、慎重派は何を懸念しているの?

政府は、受動喫煙防止策を強化する健康増進法改正案の提出をいったん断念。秋の臨時国会に先送りする方針としました。 ほかの先進国では、屋内での全面禁煙を進めているところも多いのになぜ日本では問題がここまでこじれているのでしょうか?