地下鉄

優先席、堂々と座れる? 「体調不良の若者も利用したい」の声も

(TAGSTOCK1/iStock/Thinkstock)

電車やバスに設置されている「優先席」。

健康な若者がこの席を利用することで、優先の対象となるお年寄りや妊婦、身体の不自由な人が座れないのは本末転倒だ。

だが世の中には、優先席とはいえ「空いていたら遠慮なく座る」という考えを持つ人もいるらしい。

 

■ちょっと勇気がいる?

しらべぇ編集部では、全国20代〜60代までの1,348名の男女を対象に「優先席が空いていたら座るか?」調査を実施。

その結果、全体で約4割にあたる37.8%の人が「YES」と回答。

もちろん、優先席に健康な人が「座ること」そのものがNG行為というわけではない。

「座る」と回答した人の中には、「お年寄りや妊婦が乗車してきたら、当然席を譲る」という人もいるだろう。

しかし、中には、そのまま席を占領してしまうケースもある。

たとえば、札幌市営地下鉄では、高齢者や体の不自由な人の利用を想定し「優先席」エリアを試行的に設置していたが、 健常者が座席を占領することが多く、高齢者が座れない――という声が多く寄せられたことから、のちに同エリアを「専用席」という名称に変更している。

 

■「遠慮する必要ない」

 編集部では、優先席に「座る人」と「座らない人」、それぞれから意見を聞いた。

<座る人>

「健康ですが車内が空いているときは、気にせず優先席に座ります。 本来、『健康な人が、絶対に座ってはいけない理由』もないでしょ。仮に、混雑してきても、『優先席が必要な人のために、席をキープしてあげている』くらいの気持ちで、そのまま座り続けることもありますね。

 

妊婦さんとか来たら譲るし、問題ないでしょう。『空いても座れない』という人は、人目を気にしすぎ」(34歳・会社員・男性)

 

 「貧血持ちなので、辛いときに優先席に座ってしまうこともあります。車内の角に設置されているから隅っこで落ちつくし、壁にもたれかかることが出来て楽なので。

 

以前いつもの貧血症状に陥って、空いていたから優先席に座ったら、付近の中年女性が、孫だと思われる小さな女の子に向かって 『あのお姉さん、若いのに優先席に座ってるね…◯◯ちゃんは、ああいう大人にならないでね』と、私に聞こえるように耳打ちしてて。

 

譲れるものなら譲りたいけど、こっちにも事情があるのに…。 鉄道会社は『体調不良な人』も優先席の利用対象として、明確に掲示してほしいと思います」(27歳・会社員・女性)

 

■空けておくべきだという声も

<座らない人>

「自分の身内に足が不自由な人間がいることもあり、『優先席は、いかなる時も困っている人が安心して座れるように、空けておく場所』だという認識でいます。

 

必要な人が乗車したときに優先されればそれで良いと思うけど、健康な人間が座ることに罪悪感もあって…。個人的には、堂々と優先席に座る人を見ると、我慢できないのかな? って思っちゃう」(29歳・アルバイト・女性)

 

考え方は人それぞれ。 いずれにせよ、ほかの人が気持ちよく利用できるよう、スムーズに座席を譲り合える社会を目指していきたいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・瀬戸内レモン

【調査概要】方法:インターネットリサーチ「Qzoo」調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日対象:全国20代〜60代までの男女1,348名