自殺

「ツイッター規制検討」報道にネット民が騒然 「俺の居場所」と激怒や呆れの声

(Blackzheep/iStock/Thinkstock)

神奈川県座間市にある賃貸アパートの一室から、男女9人の切断された遺体が発見された事件を受け、10日に首相官邸で関係閣僚会議が開催。

午前の会見で菅義偉官房長官は、犯行の経緯を明らかにすることや、事件の再発防止のために政府一体となって対策強化に取り組むことを発表した。

 

■再発防止の対策の強化へ

関係閣僚会議で、菅官房長官は「徹底した捜査による事件の全容解明と関係省庁による情報の共有」「自殺に関する不適切なサイトや書き込みへの対策の強化」「ネットを通じて自殺願望を発信する若者の心のケア対策の強化」を指示。

記者会見で菅官房長官は「被疑者がTwitterなど人目の届きにくいSNSを利用し、自殺願望を投稿するなどした被害者の心の叫びにつけ込んで言葉巧みに誘い出し殺害するという極めて卑劣な手口だとみられている」と発言。

年内をめどに再発防止策をとりまとめる方針を示し、その中でツイッター規制なども検討するかもしれないが、現時点では「現段階で予断をもって答えることは控えたい」と回答えた。

 

■報道にツイッター民が激怒

自殺願望のある若者の心のケアや、不適切なサイトへの書き込みの強化など、自殺者を生まない社会のために再発防止策をとりまとめるとのこと。しかし、「ツイッター規制」というメディアの見出しから、ツイッターが規制されてしまうと思ってしまった人もいたようだ。

報道を受け、ツイッター利用者からは「なんでも規制するのはおかしい!」「ネットを規制するだなんて!」と怒りの声が相次いでいる。

Twitter規制検討?されたら死ぬんだけど?

— 猿飛はづき@お絵描き (@jclqAZyF79ez873) November 10, 2017

政府がTwitter規制検討!?ちーがーうーだーろー!包丁は危険なので、使用に規制をかけましょうってのと同じこと。そうではなくて、あまりにも多くの若者が自殺願望を持つ こんな息苦しい社会を見直すことでしょう!

— ako (@rockatsuko) November 10, 2017

Twitter規制検討、国はマジで頭悪い。

ならば、人を殺す虞があるから車や包丁、トンカチとかも規制しますってか?

自分らもツイッター使ってるのに規制したらいったいどこであなたたちは政治的な発言するんでしょうね?

いっつも寝ててまともに聞いてない国会ですかそうですか。

— バトシス・マスター ダイキ (@dainack2012) November 10, 2017

Twitter規制だと!?ふざけるな!ここは俺にとって唯一の居場所だ!学校に行けなくとも現実世界で話せずともここなら笑い、泣き、思い出を共有できる場所だ!Twitterは犯罪の道具じゃねえ!!「刃物を持ってるやつが全員人殺し」みたいな言い方だぞ!!絶対規制なんかさせてたまるか!

— shin@JOKERS (@shin_Jokers) November 10, 2017

 

中2男子いじめ自殺 加害者の父親「被害者を思っての暴力」発言に物議

(spukkato/iStock/Thinkstock)

2011年に、滋賀県大津市で同級生からのいじめを受けていた中学2年生の男子生徒が自ら命を絶った痛ましい事件。

この事件で、遺族が加害者の同級生らに損害賠償を求めている裁判での、「同級生の父親の発言」に怒りの声が相次いでいる。

 

■父親「被害者を思っての暴力だった」

2011年、同級生から暴行されるなどのいじめを受けていた中学2年の男子生徒が、自宅マンションから飛び降りて死亡。

遺族は大津市や加害者とされる同級生3人に損害賠償を求め提訴、市とは和解が成立したものの、同級生らは「いじめはなかった」と主張し、現在も争いが続いている。

報道によると、7日にはいじめに関与したとされる同級生の保護者らへの尋問が行われた。その中で、ある同級生の父親は息子が暴力を振るっておたことは認めたうえで…

「被害者を思ってのことだった。当時は仲が良いと思っていたので、いじめがあるとの疑いはなかった」

 

と、発言したのだという。

 

■「意味不明」怒りの声が噴出

この同級生の父親の発言に対し、女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では怒りの声が噴出している。

・なにを言っているか分からない

 

・クズの親はクズ

 

・バカじゃないの? 自分の子供が同じ目に遭ってもその言葉が言えるのか

 

・いつも思う。 いじめられた側は苦しんで死ぬのにいじめた側は自分がかわいくて仕方ないんだと

 

・このクズのためを思って、この父親もボコボコにしてやろう。このクズのためだ

 

この父親の発言を「多額の損害賠償から逃れるための必死の言い訳」として捉えた人は少なくないようで、呆れと怒りが渦巻く。

 

■「いじめ被害者」は約半数

後を絶たない学校や職場での深刻ないじめ問題。しらべぇ編集部が以前行った調査でも、深刻な実態が浮かび上がった。

全国の20~60代男女1,381名を対象に「いじめられた経験」について調査したところ、全体で47.0%もの人が「過去に一度でもいじめられた経験がある」と回答したのである。

昨今では、学校にとどまらず職場での「職場いじめ」の実態も問題となっている。「被害者を思っての暴力」という発言が、今後の争いにどう影響してくるのか。裁判の行方が注目される。

松本人志、座間9遺体・白石容疑者を「大量生産の不良品」と論評 風刺に反響も

神奈川県座間市にある賃貸アパートの一室から、男女9人の切断された遺体が発見され、死体遺棄の疑いで白石隆浩容疑者(27)が逮捕された事件。

猟奇的で凄惨な事件の全貌が徐々に明らかとなる中、5日放送の『ワイドナショー』(日本テレビ系)にて、ダウンタウンの松本人志がこの事件について言及した。

 

■「自殺を手伝う」と被害者を自宅に誘い…

白石容疑者は、殺害した9人とはツイッターなどのSNSを通じて知り合い、「自殺を手伝う」などと話して接近していった、という犯行の流れが明らかとなってきた。

さらに、白石容疑者は「被害者は皆初めて会ったその日に殺した。3~4人目以降は殺すことに慣れてどんな人か覚えていない。内蔵や肉を削ぎ落とす作業も最初は3日かかったが、慣れていくうちに1日でできるようになった」などと供述。

また、事件現場となった部屋からは、血液のようなものが付着した刃物や結束バンドなどが発見されている。

 

■松本、白石容疑者に怒り

この報道を受けて、松本は白石容疑者について

「残念ながら教育とか、育て方とかを超えた存在。人間を工場で例えるなら、何千…何万個に1個出て来る不良品なんでしょうね。そいつがたまたま座間に住んでいた。」

 

とコメントし、今後の対策の難しさについても言及。また、「自殺専門家みたいに言っているのが腹立つ。お前死んだことないだろうって。『自殺手伝う』とか言うなら、おっさんの話も聞いてやれ」と、怒りを露わにした。

座間9人殺害事件を受けてビートたけしが死生観を熱弁 「悪いことがあっても生きてる証拠」

(bee32/iStock/Thinkstock)

10月31日に神奈川県座間市でSNSで自殺願望を持つ女性を物色し、9人が殺害された事件が発覚した。

4日に放送された、TBS系情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』でも事件を取り上げ、ビートたけしの発言が話題になっている。

 

■簡単に自殺の世の中に…

不特定多数の人が利用しているSNSでは「自殺」と検索ボックスに入力すると、「自殺願望」や「自殺募集」といった歪んだキーワードが多く検索される。

世の中には、「SNSがなければ事件は起こらなかったかもしれない…」と考える人もいるのではないだろうか。意見を求められたビートたけしは…

「時代が進んでくと答えがなくて、『なんで生きなきゃいけないの?』って言う人が必ずいる。かつては、宗教とかで生きることの価値や意味を教えていたし、暗黙の了解で生き続けることが正しいと思っていた。

 

今の若い人は苦労することが生きている証だと思えなくて、足元から生きる意味が無くなってきてる。俺らはひどい目にあったときも、『それがきてる証拠だろ馬鹿野郎』と思ってた。良いことも悪いこともあるから面白いとポジティブに捉えていた」

 

と、死生観を熱弁した。

 

■ネット民も納得

ネットでは「事件に対する切り込みが秀逸」や「言葉がしみる」といった声が目立っている。

座間9人殺人事件、7daysニュースでのビートたけしの切り込みが秀逸。死生観は彼にとってとても重要なことなのだろう。

— 延音 (@nobio_to) November 4, 2017

たけしさんが解く生きる意味。苦労することこそ生きている証。ついつい上ばかり見てしまう、現実逃避ばかりしてたら、死にたくなっちゃうもんね。結果、あるがままにになってしまう

— サダムパテック (@sadamu222222222) November 4, 2017

たけしさんの言葉がしみる時々ある楽しいことのために生きるか

— でこ(。・ω・。o[だぁいじょぶだよ]o (@decomaruko20) November 4, 2017

 

■本気で自殺を考えたことある?

しらべぇ編集部は全国20~60代の男女1,344名を対象に、「本気で自殺を考えたことがある」か調査を実施。

27.4%が「本気で自殺を考えたことがある」と回答。年代・性別では、30代女性が41.0%と割合が高い傾向にある。人間関係が破綻や「いじめ」自殺を考える人が多くいることが現実だ。

もしも、自殺が頭に浮かんだときは、身近で信用できる人に相談することで生きることの重要さがわかるかもしれない。

ご当地ヒーロー『埼玉戦士さいたぁマン』 身投げ女性を救助し賞賛の声

(画像はTwitterのスクリーンショット)

「ゆるキャラブーム」と平行して、現在日本各地には様々な「ご当地ヒーロー」が誕生し、話題となっている。

そんな中、埼玉県公認のご当地ヒーローの「中の人」が、1人の女性の命を救ったとして賞賛の声が相次いでいる。

 

■女性の身投げを阻止した「中の人」

今月11日、埼玉県加須市麦倉にある埼玉大橋を、埼玉県在住の会社員で、ご当地ヒーロー『埼玉戦士さいたぁマン』としても活躍している男性が車で走行したいたところ、反対車線に停車した車を発見。

不審に思った男性がバックミラー越しに確認してみると、欄干から利根川に向かって身を乗り出している女性を発見。男性は橋を渡り終えたところに車を止めると、車が往来する中女性の元へ駆け寄った。

さらに、今まさに身投げをしそうな女性の様子を目撃した、別の会社員の男性も車を止めて駆けつけ、女性をつかんで飛び降りを阻止。

2人はすぐに110番通報、女性は身投げを思いとどまり、その後無事に保護されたという。咄嗟の勇気ある行動で女性を思いとどまらせた2人には、26日に埼玉県警より感謝状が贈られた。

 

■「本物のヒーロー」賞賛の声相次ぐ

ネットでは、ご当地ヒーローの「中の人」と、共に女性を思いとどまらせた男性の、身を挺した勇気ある行動を賞賛する声が相次いでいる。

・お二人とも素晴らしいヒーローですね

 

・二人の行動は素晴らしいと思う。あとは、その身投げ未遂の女性が同じことを繰り返さないように、ケアも誰かがする必要はありますよね

 

・ヒーローだね~咄嗟の判断と傍観者にならないことは大事。見習わないと

 

・不倫とかどうでもいいニュースじゃなくてこういう明るいニュースが増えればもっとみんな良い気持ちになれるのにな

 

男性たちを賞賛する声が多く寄せられる中、身投げをしようとした女性の今後のケアの重要性を訴える声も。

 

■真面目でお茶目なさいたぁマン

今回、「中の人」の活躍によって一躍脚光を浴びている、さいたぁマン。埼玉県のことを県外に広め、人々を笑顔にするご当地ヒーローで、公式サイトによると、好物は埼玉県の特産品。

特殊能力で人々を困らせる『アクダーマ』と戦いながら、一人旅をしているそうだ。

さいたぁマンは埼玉県内外の様々なイベントで活躍しており、埼玉県民でなくてもさいたぁマンの活躍の様子はツイッターやユーチューブで見ることができる。

今年も行田市田んぼアートに参加してきました!みんなで楽しく田植えができました(^_^)おいしいお米ができるといいな。ちなみに稲は埼玉県ブランドの米、彩のかがやきだ! pic.twitter.com/TDiBmrpw2F

— 埼玉戦士さいたぁマン (@saitaamam) June 19, 2017

埼玉県行田市の「田んぼアート」の田植え作業にも参加したさいたぁマン。白いコスチュームを泥だらけにしながら、懸命に田植え作業に励んでいる。

ユーチューブでは、ホームビデオを彷彿とさせる雰囲気ながら、イベントで活躍するさいたぁマンや、季節のイベントにちなんだオリジナルムービーなども。

さいたぁマンはしゃべることができるそうだが、人前で食事をすることは控えているのだそう。

さいたぁマンと共にダンスを踊っているのが、宿敵・アクダーマ。手作り感のあるコスチュームにスニーカーと、親近感が沸くなんとも愛らしいご当地ヒーローだ。

なお、2人の男性の功績を報じた『埼玉新聞』には、さいたぁマンの「中の人」として実名と顔写真が公表されており、感慨深い。

2人の男性によって救助された女性が、今後の人生を歩んで行けることを願いたい。

・合わせて読みたい→夏菜、泥酔して埼玉の山奥の駅で捜索願い騒ぎ 「バカにするな!」と埼玉県民が激怒

(文/しらべぇ編集部・もやこ)

ご当地ヒーロー『埼玉戦士さいたぁマン』 身投げ女性を救助し賞賛の声

(画像はTwitterのスクリーンショット)

「ゆるキャラブーム」と平行して、現在日本各地には様々な「ご当地ヒーロー」が誕生し、話題となっている。

そんな中、埼玉県公認のご当地ヒーローの「中の人」が、1人の女性の命を救ったとして賞賛の声が相次いでいる。

 

■女性の身投げを阻止した「中の人」

今月11日、埼玉県加須市麦倉にある埼玉大橋を、埼玉県在住の会社員で、ご当地ヒーロー『埼玉戦士さいたぁマン』としても活躍している男性が車で走行したいたところ、反対車線に停車した車を発見。

不審に思った男性がバックミラー越しに確認してみると、欄干から利根川に向かって身を乗り出している女性を発見。男性は橋を渡り終えたところに車を止めると、車が往来する中女性の元へ駆け寄った。

さらに、今まさに身投げをしそうな女性の様子を目撃した、別の会社員の男性も車を止めて駆けつけ、女性をつかんで飛び降りを阻止。

2人はすぐに110番通報、女性は身投げを思いとどまり、その後無事に保護されたという。咄嗟の勇気ある行動で女性を思いとどまらせた2人には、26日に埼玉県警より感謝状が贈られた。

 

■「本物のヒーロー」賞賛の声相次ぐ

ネットでは、ご当地ヒーローの「中の人」と、共に女性を思いとどまらせた男性の、身を挺した勇気ある行動を賞賛する声が相次いでいる。

・お二人とも素晴らしいヒーローですね

 

・二人の行動は素晴らしいと思う。あとは、その身投げ未遂の女性が同じことを繰り返さないように、ケアも誰かがする必要はありますよね

 

・ヒーローだね~咄嗟の判断と傍観者にならないことは大事。見習わないと

 

・不倫とかどうでもいいニュースじゃなくてこういう明るいニュースが増えればもっとみんな良い気持ちになれるのにな

 

男性たちを賞賛する声が多く寄せられる中、身投げをしようとした女性の今後のケアの重要性を訴える声も。

 

■真面目でお茶目なさいたぁマン

今回、「中の人」の活躍によって一躍脚光を浴びている、さいたぁマン。埼玉県のことを県外に広め、人々を笑顔にするご当地ヒーローで、公式サイトによると、好物は埼玉県の特産品。

特殊能力で人々を困らせる『アクダーマ』と戦いながら、一人旅をしているそうだ。

さいたぁマンは埼玉県内外の様々なイベントで活躍しており、埼玉県民でなくてもさいたぁマンの活躍の様子はツイッターやユーチューブで見ることができる。

今年も行田市田んぼアートに参加してきました!みんなで楽しく田植えができました(^_^)おいしいお米ができるといいな。ちなみに稲は埼玉県ブランドの米、彩のかがやきだ! pic.twitter.com/TDiBmrpw2F

— 埼玉戦士さいたぁマン (@saitaamam) June 19, 2017

埼玉県行田市の「田んぼアート」の田植え作業にも参加したさいたぁマン。白いコスチュームを泥だらけにしながら、懸命に田植え作業に励んでいる。

ユーチューブでは、ホームビデオを彷彿とさせる雰囲気ながら、イベントで活躍するさいたぁマンや、季節のイベントにちなんだオリジナルムービーなども。

さいたぁマンはしゃべることができるそうだが、人前で食事をすることは控えているのだそう。

さいたぁマンと共にダンスを踊っているのが、宿敵・アクダーマ。手作り感のあるコスチュームにスニーカーと、親近感が沸くなんとも愛らしいご当地ヒーローだ。

なお、2人の男性の功績を報じた『埼玉新聞』には、さいたぁマンの「中の人」として実名と顔写真が公表されており、感慨深い。

2人の男性によって救助された女性が、今後の人生を歩んで行けることを願いたい。

・合わせて読みたい→夏菜、泥酔して埼玉の山奥の駅で捜索願い騒ぎ 「バカにするな!」と埼玉県民が激怒

(文/しらべぇ編集部・もやこ)

姉は何を望んでいるのだろうか

 

俺の今の親父は2人目だ。

 

親父は母と結婚する時、娘を一人連れて来た。

 

俺の姉になったその娘は、数年のうちに結婚し、子供が出来た。

 

しかし、しばらくしてから精神的におかしくなっていった。

 

当然、こんな母親の姿を息子に見せるわけにもいかず、婿は仕方なく離婚を提案した。

 

姉は「息子の面倒をみる」と引かなかったが、鬱病の姉の言うことを聞き入れられるはずもなく、息子は婿に引き取られた。

 

それからの姉は、ヘアピンで手首を切ろうとしたりと奇行をするようになった。

 

そして、それからしばらく経ったある日、姉は首を吊って自殺をした。

 

死ぬ間際、婿にメールで「呪われろ」的な内容のものを送っていたようだ。

 

そんな死に方だから、当然密葬になった。

 

葬儀も終わり、しばらくは平和な日常が続いた。

 

しかし、つい最近になって突然異変が起き始めた。

 

俺は都内の名門高校に通っているため、色々と課題があって徹夜をよくする。

 

ある日いつものように課題を仕上げていたら、隣の部屋から「バタンッ」という音がした。

 

行ってみると、姉の位牌が倒れていた。

 

俺は「風で倒れたのかな?」と思いつつ、位牌を元に戻して部屋に戻った。

 

それからしばらくして、今度は「ガサガサッ」という音がした。

 

この時点で気味が悪かったが、気になったので行ってみた。

 

すると、何故か線香が立ててあった。

 

俺はそろそろ危ないと思い、課題をやめて床に就いた。

 

ようやく寝れそうな状態になった時、隣から「チーン」という音がした。

 

情けない話だが、俺はそこで気絶してしまい、気が付いたら朝だった。

 

それからというもの、毎晩隣の部屋から壁を叩かれたり、チーンという音が聞こえてくる。

 

姉は何を望んでいるのだろうか・・・。

 

(終)

The post 姉は何を望んでいるのだろうか appeared first on 怖いもん通信.

娘を殺した父親を裁く法律は無い

 

もう10年も前の事です。

 

「娘が帰って来ない。自殺するかも知れない」と、中年の男性から110番通報がありました。(私は警察官です)

 

精神的に不安定で、自殺未遂を何度もしている高校生の娘さんが帰って来ないとの事。

 

男性の説明は明瞭で筋が通っていて、どう考えても今すぐ保護しなければ確実に自殺するであろうと思いました。

 

直ちに上司に報告すると、上司も重大だと判断し、かなり大掛かりな捜索になりました。

バッジに誇りを持てなくなることがある

幸い、娘さんはすぐに見つかりました。

 

同級生の家に居たところを、その同級生の家族の通報で発見。

 

無断外泊という事で拍子抜けしましたが、こういったフライングも事件を未然に防ぐ為にはやむを得ない事です。

 

出動するだけに足るとの材料はありましたし、それで納得していました。

 

1年後に彼女が自殺したと聞くまでは・・・。

 

事件性は無く、精神疾患という分かりやすい背景もありました。

 

普通はほとんど突っ込んで調べることはないのですが、上司が「自分の担当した事件だから気になる」と言って調べ始めました。

 

すると、唖然とするほど酷い背景が明らかになりました。

 

まず、彼女の精神疾患の原因は、父親(通報した男性)の“精神的暴力”によるものでした。

 

何をしても徹底的に否定され、叱られ、罵倒する。

 

生活の全てに介入と監視を行い、自分の意に沿わない事があったら巧妙にぶち壊したり、彼女を脅迫してやめさせる。

 

周囲の人間には彼女の事を悪く言って、「困った娘に手を焼いている父親」を演じ、精神的暴力を正当なものと皆に思わせていた。

 

保護された時に一緒に居た同級生はそんな事情を知らなかったけれど、彼女の様子を見て尋常ではない様子を察し、同情して匿(かくま)っていたそうです。

 

結局、父親の言い分を信じた家族や教師に責め立てられて、「彼女をそそのかして家出させた」ということになり、学校をやめざるを得なくなったそうです。

 

ですが、私があの時に父親の人間性を見抜いていれば、最悪の結果にはならなかったでしょう。

 

そんな自分にこの仕事をする資格は無いと思い、上司に辞表を提出しました。

 

しかし、「判断したのは私だから責任を取るべきは私だ。君に責任は無いし、あったとしても辞めたぐらいで取れるような軽い責任じゃない。だから辞めようなんて絶対に思っちゃいけないよ。誰かがやらなければならない仕事だから、責任の重さを知る君がやるべきだ」と言われ、受け取ってすらもらえませんでした。

 

それから10年後、定年を間近に控えたかつての上司が亡くなったとの知らせが・・・。

 

署内での拳銃自殺でした。

 

知らせてくれた方の話では、「去年に妻が亡くなったからではないか」との事でした。

 

そして遺書の宛名の中に、なぜか私の名前があったそうです。

 

異動して何年も経っていて交流はありませんでしたし、一緒に仕事していた時もそれほど親しかったわけでもなかったので不思議に思いました。

 

遺書の内容はこれまで世話になった人への感謝と、謝罪の言葉がほとんどで、「夫としての責任は果たしました。最後に人としての責任を果たします。私一人の命で済むものではありませんが、それでも過ちは償うべきです」と結ばれていました。

 

現場の様子を訊くと、机の上には制服が綺麗に折り畳んで置かれていて、その脇に手帳から取り出されて二つに割られた証票(写真と氏名が書かれているあれです)と、制服からちぎり取られていた階級章とバッジが置かれていたそうです。

 

私には「あの事件の事だ」と、ピンときました。

 

奥様が亡くなり定年を迎えて、するべきことを全て終えた後に最後の責任を果たしたのでしょう。

 

寡黙で淡々としていて、正義感や情熱が顔に出ない方でしたが、それだけに曲げられないものがあったのだと思います。

 

「法律は無力だね。パン一つ盗んでも有罪に出来るのに、娘を殺したあの父親を裁く法律は無い。言ってはいけないことだけど、バッジに誇りを持てなくなることがあるよ」と、寂しそうに言っていたのが思い出されます。

 

(終)

The post 娘を殺した父親を裁く法律は無い appeared first on 怖いもん通信.

営業マンの建前と本音の落差

 

俺は小売業で、いわゆる『バイヤー』をやっていた。

 

簡単に言えば、メーカーから品物を安く仕入れる仕事だ。

 

仕入れ値が安ければ、その分儲けは多くなる。

 

簡単な理屈だが、メーカーも儲けの為にはなかなか仕入れ値を下げない。

 

そこを何とか、あの手この手で下げさせるのがバイヤーの手腕であり、俺も随分とメーカーの営業を泣かせてきた。

 

「これだけ仕入れてるんだから、お宅以外にも取引先は沢山ある。この値段で出せないなら、もう取引停止だ」などと、かなり強気にやってきた。

 

そんなやり方だったから、俺と商談する営業の中には、身体を壊したり精神を壊したりする者も結構いた。

 

担当が変わる度、新しい担当がオドオドした目で俺を見てくるのが不愉快でもあり、苦痛でもあった。

 

そんな中で唯一、俺の強気な商談にいつも調子良く答えてくれるTさんという営業がいた。

一番怖かったのは、霊よりも・・・

他社が逃げ出すような値段でも、ちょっと考えただけで「分かりました!」と快諾してくれるTさんは、俺にとっても非常に有難い存在だった。

 

Tさんとの付き合いは長く、仕事を離れて飲みに行ったり、互いにお中元やお歳暮などを贈り合ったり、今では数少なくなった「古き良き付き合い」をしていた。

 

そんなTさんが、ある時こんな事を言った。

 

「取引先メーカー内で、俺の存在が日に日に煙たくなっている」、と。

 

Tさんは長い付き合いもあってか俺に同情的だったが、担当がころころ変わっている他のメーカーは、俺のやり方にウンザリしているとの事。

 

俺は、「日頃から言われている事だ」と笑い飛ばしたが、商談の最後にTさんが神妙な顔で「気を付けた方がいいですよ」と、俺に言ったのが印象的だった。

 

それから程なくして、実害が出始めた。

 

俺の家に嫌がらせの張り紙や、無言電話がかかって来るようになった。

 

妻は社内結婚ということもあって、俺のやり方は分かっており、それに対する嫌がらせだということも理解していた。

 

張り紙を剥がし、無言電話は無視するかすぐ切る、という冷静な対応をしてくれた。

 

だが・・・ある夜帰ると、妻の顔色がすぐれない。

 

「ポストを見てきて」と、微かに震えた声で言う。

 

何事かと思いポストを見ると、『血塗れの塊』が入っている。

 

何かの内臓のような肉片だった。

 

俺は嫌がらせにしては度が過ぎると思い、次の日に出社すると片っ端から取引先に電話をした。

 

営業たちは慌てて否定していたが、犯人がこの中にいることは明白だった。

 

信頼のおけるTさんにも内容を話し、取引先同士の横の繋がりから、犯人の目星を付けてもらうよう依頼した。

 

Tさんも乗り気で、「探偵ごっこみたいで楽しそうですね」などと、のん気なことを言っていた。

 

電話口で全員に対して犯人扱いをし、「金輪際こんな嫌がらせはするな!」と、キツク言い放った俺だったが、その後も嫌がらせは終わる気配が全くなかった。

 

毎日のように商談で俺に会いに来るTさんの方でも、手掛かりは掴めていないようだった。

 

業を煮やした俺は、玄関に小型のビデオカメラを設置した。

 

植え込みに隠すように設置し、テープの時間の目一杯まで録画した。

 

映っていればしめたもの。

 

動かぬ証拠として、犯人を呼び付けてテープを見せつけてやるつもりだった。

 

そしてカメラを設置した翌日、録画されたテープを再生していた俺は信じられないものを見た。

 

顔はよく見えないが、見覚えのあるネクタイが映っていた。

 

そのネクタイは、その日の商談でTさんがしていたものだった。

 

歳のわりに若いデザインで、「もう若くないんだぞ」と、からかった記憶がまざまざと蘇ってくる。

 

信じたくない気持ちと裏切られた気持ちで、俺はTさんとの商談を迎えた。

 

Tさんは変わらずいつもの調子で笑いながら、「手掛かりはまだ掴めない」などと言っている。

 

俺は堪えきれず切り出した。

 

ビデオカメラを設置していた事、人影が映っていた事、ネクタイに見覚えがあった事。

 

Tさんはそれらを聞いた後も、いつもの調子を崩すことなく笑っていた。

 

「そうですか」、と。

 

俺はその様子に堪らなく不気味なものを感じ、Tさんをそれ以上問い詰めることが出来なかった。

 

「Tさんの上司から今回の件についての説明をするように」、と言うのがやっとだった。

 

Tさんは笑いながら「分かりました」と答え、去っていった。

 

それから2週間、Tさんとは音信不通になった。

 

Tさんの上司が後任と思われる若い営業を連れ、菓子折りを持ってやって来たのは3週間後だった。

 

上司は、俺との挨拶もそこそこに土下座した。

 

「大変申し訳ありません」、と。

 

俺はまだTさんに裏切られたショックが癒えず、激昂する気力も無かったので、ただ説明を求めた。

 

なぜTさんは俺に嫌がらせをしたのか。

 

毎日のように顔を合わせていて、それなりに信頼関係もあったはずなのに。

 

そして、上司の口から説明をするよう求めたのに、3週間も待たされたのは何故なのか。

 

これらの事を話していると、見る見る上司の顔色が変わってきた。

 

後任の営業も言葉を失っている。

 

訝しげにその様子を見ていると、上司は「これから話すことは的外れかも知れませんが・・・」と、前置きした上で話し始めた。

 

その内容を聞いているうち、俺は気が狂いそうになった。

 

そもそも、Tさんは3ヶ月前に俺の担当を外されていた。

 

そして、後任の営業が決まって社内での引継ぎも終わり、あとは俺への挨拶だけ、というところまで進んでいたが、Tさんは頑なに後任を俺に会わせようとはしなかった。

 

「お前じゃアイツの相手は出来ない。アイツは人の皮を被った悪魔だ」と、Tさんは後任に言っていたらしい。

 

そしてTさんは毎日のように無断で外出を繰り返し、2ヶ月前には停職処分となっていた。

 

停職となった後も、Tさんは後任に電話をかけ、俺の元に行かないように念を押していた。

 

後任も、Tさんのあまりの気迫と異様な執着を不気味に感じ、俺に会いに来れなかった。

 

そして1ヶ月前、自宅で首を吊っているTさんが発見された。

 

Tさんの社内では大騒ぎになったが、俺への連絡は後任に任され、後任は後任でまだ俺への挨拶も済ませていない手前、いきなり「Tが自殺しました」と言い出すことが出来ず今日に至った、と。

 

Tさんは担当を外されても、なぜ俺の元へ毎日のように来ていたのか?

 

1ヶ月前に死んだTさんが、なぜ3週間前に俺の家に嫌がらせをし、翌日の商談に現れたのか?

 

今ではもう知るすべは無い。

 

霊なんて信じちゃいないし、たとえ3週間前に現れたTさんが霊であったとしても、それは些細な問題だ。

 

俺が一番怖かったのは、人間の情念と、建前と本音の落差だ。

 

※情念(じょうねん)

深く心に刻みこまれ、理性では抑えることのできない悲・喜・愛・憎・欲などの強い感情。

 

表面上の付き合いを上手くやれる者ほど、その反動として裏の顔が凄まじいものになる。

 

俺は程なくして会社を辞めた。

 

今でも、最後に会った時のTさんの無機質な笑顔をふと思い出す。

 

(終)

The post 営業マンの建前と本音の落差 appeared first on 怖いもん通信.

同級生が自殺したと聞いて

 

随分と前のことになるが、中学の同級生が自殺した。

 

どうやら飛び降りらしい。

 

ほとんど関わりは無かったが、同じ中学を卒業したやつが自殺なんて・・・と思ってショックだった。

 

葬式にはニュース用のTVカメラも来ていて、「本当に来るんだな」と思って見ていた。

 

葬式の時に聞いた話だと、彼は駅のホームで人を突き落として死亡させ、刑務所に入っていたらしい。

 

出所後に、それが原因で自殺したのだろう、と。

 

殺人やら自殺やら、俺とは全く関係の無いものだと思っていたので、話を聞いた時は気分が悪かった。

 

それから数年が経って、中学の同窓会があった時に彼の話が出た。

 

話の流れだったか、彼と親しかったらしい友人がぽつぽつと話し始めた。

少女は一体何者だったのか?

彼は、仕事が深夜に終わって終電で帰るような仕事をしていたらしい。

 

その日も彼は終電を待ってホームに立っていた。

 

すると後ろから、「尻尾の生えた姉妹の合い言葉な~んだ」と訊かれた。

 

後ろを振り返ると、小学生くらいの可愛らしい子供が立っていたそうだ。

 

(こんな時間に子供?)

 

そう思って周りを見渡したけれど、親らしき人は居ない。

 

するとその子供が、「尻尾の生えた姉妹の合い言葉な~んだ」と、また訊いてくる。

 

なぞなぞだと思って考えてはみたものの、全く答えが分からない。

 

「分からないなあ」

 

と彼が言うと少女は少し笑い、「それはね・・・」と呟いた次の瞬間、その少女は彼を前へ押した。

 

大した力が無くても、不意に押されたらしっかり立ってはいられない。

 

彼はよろめき、前へ並んでいた人に倒れ込んだ。

 

前に居た人はホームから線路に押し出され、ホームに入ってきた列車に轢かれて死亡した。

 

そうして彼は刑務所へ入ることになった。

 

友人の話が終わった頃には誰も喋らなくなり、しばらくシーンと静まり返っていた。

 

「そんなの、誰かが考えた作り話だろ。死んだやつに失礼だぞ」

 

そう誰かが言った。

 

確かに”人を殺した”という過ちがあっても、死んでしまったやつのことをこういう話に使うのはどうかと思う。

 

その日はすっかり冷めてしまい、俺は一次会でそそくさと帰った。

 

そして昨日、家に甥っ子が遊びに来た。

 

一緒にテレビを見ていたら、甥っ子が「なぞなぞをしよう」と言ってきた。

 

「尻尾の生えた姉妹の合い言葉な~んだ」

 

それを聞いた瞬間、あの同窓会の話を思い出して背筋がゾッとした。

 

それに答えるのも、答えを聞くのも嫌になり、自分の部屋へ逃げた。

 

中学生の間では、このなぞなぞが流行っているのだろうか・・・。

 

追記

おそらく、なぞなぞの答えは『おしまい』だと思われる。

 

『尻尾(お)+姉妹(しまい)=お終い』

 

(終)

The post 同級生が自殺したと聞いて appeared first on 怖いもん通信.