虐待

内縁の妻の4歳次女を「70度の熱湯」へ 逮捕された男に非難殺到

(MIXA next/Thinkstock)

ことし5月、埼玉県戸田市の自宅で、同居する内縁の妻の4歳だった次女を、70度以上の熱湯が入ったお風呂に入れてやけどをさせたとして、埼玉県警は16日、詐欺罪で実刑判決を受けて服役中の無職の男性(37)を傷害容疑で逮捕した。

 

■70度の熱湯に「間違ってひとりで入った」

男性は次女の右腕や両足や背中などにやけどを負わせた疑い。幸いにも命に別状はなかったという。

報道によれば男性は、20代の内縁の妻、長女(5)、次女、妻との間に生まれた長男(0)との5人暮らしだが、犯行当時、女性は長男の出産のために入院中だったようだ。

その後、次女のやけどの治療をした病院から県警に連絡が入ったことで事件が発覚。男性は「間違って、ひとりで熱湯に入ってしまった」などと話していたという。容疑についても「やっていません」と否認しているとのこと。

また、長女にも顔や肩にアザがあったことから、県警は日常的に虐待があった可能性があるとして捜査していくという。

 

■「同じ目に遭わせてやりたい」

報道を受け、ネット上では「虐待だ」「父親失格」と男性に対する非難の声が相次いでいる。

・父親失格。子供を育てる資格なんてない

 

・鬼畜すぎる。怖くて痛かっただろうに…絶対許せない

 

・命に別条がないっていうけど、下手したら全身に痕が残るかもしれない。70度のお湯に入れるって殺意だよ

 

・この男を同じ目に遭わせてやりたい。ひどすぎる

飼い猫20匹を殺害、燃えるゴミで処分した男が書類送検 「許せない」と非難殺到

(©ぱくたそ)

飼い猫を殴り、踏みつけるなどで殺害したとして、福岡県警戸畑署が12日、動物愛護法違反容疑でアルバイトの男性(25)を書類送検したことを西日本新聞が報じた。

 

■20匹の猫を「燃えるゴミ」で処分

報道によれば男性は5月2日午前2時ごろ、当時住んでいた北九州にある集合住宅にて、飼い猫を殴り、さらに両足で踏みつけるなどして殺害したという。近所住民の通報によって警察官が駆けつけたころには、男性は殺した猫をごみ袋に入れていたとのこと。

さらに、この男性は過去にも約20匹の飼い猫を次々に殺し、さらに「燃えるごみ」として捨てていたようだ。

殺した動機については「理想の猫ではないから」と主張。男性によれば、呼べばすぐに飼い主の元に来て、体を触らせ、トイレもきちんとできる猫が理想なのだという。

また男性は犯行当時、学校の臨時教職員として教鞭をとっていたという。

 

■「異常者じゃないの!?」と厳しい非難も

痛ましい事件に、ネット民からも怒りの声が。「ふざけるな」「命をなんだと思っているんだ」と非難が殺到した。

・どうやったらこんな人格ができあがるのか。「理想の人間ではない」とぼこぼこにしてやりたい

 

・こんなサイコが臨時教職員寒気がする 子供に危害が及ぶ前でよかった 愛玩動物を殺す者は、そのうち弱い人間を殺す

 

・人間の価値と動物の価値は同じだと思う 殺したのが猫だとしてもその罪は人間を殺すのと同じ 猫を飼ってる身としては到底許せない

 

・猫を20匹踏み…って…書類送検だけなの!? 明らかに異常者じゃないの!? 天国へ行った猫たちが、今度は幸せになれますように。酷いよ!! 許せないよ!

 

■ペットの死は見たくない?

ペットを飼っている人の中には、大切に思うあまり「死に目には会いたくない」と考える人もいるだろう。

しらべぇ編集部が全国の20~60代のペットを飼ったことがある男女892名に調査した結果では、「ペットの死に目に立ち会いたくない」と答えたのは全体で半数以上。

半数以上がペットが亡くなる瞬間を見届けるのもツライという中、自分から殺害し、ゴミとして処理する男性に怒りが湧くのは当然か。

 

ペットに対して「理想」を思うのは飼い主の自由だ。しかし現実を理解し、いち生き物としてペットの人生を尊重すべきだ。

・合わせて読みたい→猫の虐待死に触れたダレノガレ明美 「迷惑」「胸糞悪い」と非難の声も

(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん

【調査概要】方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日 対象:全国20~60代のペットを飼ったことがある男女892名(有効回答数)

俺はもうすぐ死ぬ人間です

 

俺はもうすぐ死ぬ人間です。

 

自殺するわけじゃありません。

 

医者の手に余る『大病』が判明しただけです。

 

俺の人生はろくでもなかった。

 

小学生くらいの頃までは神童でした。

 

※神童(しんどう)

特定分野において驚異的な能力を発揮する人物、特に少年時代に並外れて優秀であった者に対しての尊称。

 

けれど、あることをきっかけに、全てが上手くいかなくなりました。

なにより憎いのはこの頭

中学も高校も、ろくでもない生活を送り、大学も中退。

 

その後、仕事も出来ずに苦しんでいました。

 

なぜか病院には行かせてくれなかったので、10年近くこの状態でした。

 

3ヶ月程前にあることがきっかけでやっと病院へ。

 

その後、先生が青い顔をして紹介状をくれました。

 

紹介状を携えること4度くらいで、とても大きい病院へ。

 

俺は「最先端医療とか掛かる金は無いからやめる」と言いましたが、お金はいらないというので診てもらいました。

 

結果、前頭葉と左脳の表面の方はかなりダメージを受けていて、機能はおそらくあまりしていない、と。

 

この時の衝撃が原因と思われる病は他にもあり、この患部近くの血管にやたらと血栓が多く、いつ脳梗塞を起こしてもおかしくない状態だという。

 

俺の頭の中は、過去の小さい脳梗塞の痕跡がいくつもあるそうです。

 

医者は、「助けてあげることは出来ない」とはっきり言ってくれました。

 

手術なんてものに縋って生きるよりかは、人様に迷惑をかけない範囲でやりたいことをやり尽くして未練を残さないように、と。

 

俺は医者に訊いてみました。

 

「俺の脳の状態はひょっとして右のこめかみを強く打つような、そういう倒れ方をした時に起きるものですか?」、と。

 

覚えがあるのがその一回なら、間違いなくそれが原因だろうとの事。

 

俺は小学生の頃、担任の教師に宿題を忘れたことで黒板の前に立たされ、思い切り張り倒された上に、教卓に頭をぶつけて気絶したことがあります。

 

それ以来なんです。

 

俺が「まともでない」と半ば自覚しながら苦しんできたのは。

 

まさか、学校に行って生きながらに殺される羽目になるとは夢にも思いませんでした。

 

あの時に死んでいた方が、親にも迷惑が掛からなかったんじゃないかとさえ思います。

 

親族にだって俺が働けないでいることで、どれほどの迷惑を掛けたか・・・。

 

教師の立場を利用して、加虐趣味を満たしたあの鬼畜に法の裁きを。

 

時効が憎い。

 

なにより憎いのはこの頭。

 

今、体半分の感覚がありません。

 

(終)

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俺はもうすぐ死ぬ人間です

 

俺はもうすぐ死ぬ人間です。

 

自殺するわけじゃありません。

 

医者の手に余る『大病』が判明しただけです。

 

俺の人生はろくでもなかった。

 

小学生くらいの頃までは神童でした。

 

※神童(しんどう)

特定分野において驚異的な能力を発揮する人物、特に少年時代に並外れて優秀であった者に対しての尊称。

 

けれど、あることをきっかけに、全てが上手くいかなくなりました。

なにより憎いのはこの頭

中学も高校も、ろくでもない生活を送り、大学も中退。

 

その後、仕事も出来ずに苦しんでいました。

 

なぜか病院には行かせてくれなかったので、10年近くこの状態でした。

 

3ヶ月程前にあることがきっかけでやっと病院へ。

 

その後、先生が青い顔をして紹介状をくれました。

 

紹介状を携えること4度くらいで、とても大きい病院へ。

 

俺は「最先端医療とか掛かる金は無いからやめる」と言いましたが、お金はいらないというので診てもらいました。

 

結果、前頭葉と左脳の表面の方はかなりダメージを受けていて、機能はおそらくあまりしていない、と。

 

この時の衝撃が原因と思われる病は他にもあり、この患部近くの血管にやたらと血栓が多く、いつ脳梗塞を起こしてもおかしくない状態だという。

 

俺の頭の中は、過去の小さい脳梗塞の痕跡がいくつもあるそうです。

 

医者は、「助けてあげることは出来ない」とはっきり言ってくれました。

 

手術なんてものに縋って生きるよりかは、人様に迷惑をかけない範囲でやりたいことをやり尽くして未練を残さないように、と。

 

俺は医者に訊いてみました。

 

「俺の脳の状態はひょっとして右のこめかみを強く打つような、そういう倒れ方をした時に起きるものですか?」、と。

 

覚えがあるのがその一回なら、間違いなくそれが原因だろうとの事。

 

俺は小学生の頃、担任の教師に宿題を忘れたことで黒板の前に立たされ、思い切り張り倒された上に、教卓に頭をぶつけて気絶したことがあります。

 

それ以来なんです。

 

俺が「まともでない」と半ば自覚しながら苦しんできたのは。

 

まさか、学校に行って生きながらに殺される羽目になるとは夢にも思いませんでした。

 

あの時に死んでいた方が、親にも迷惑が掛からなかったんじゃないかとさえ思います。

 

親族にだって俺が働けないでいることで、どれほどの迷惑を掛けたか・・・。

 

教師の立場を利用して、加虐趣味を満たしたあの鬼畜に法の裁きを。

 

時効が憎い。

 

なにより憎いのはこの頭。

 

今、体半分の感覚がありません。

 

(終)

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夢の中で語りかけてきた人形

 

事の発端は夢から始まった。

 

青みがかった黒髪の『日本人形』が夢に出てくるのだ。

 

夢の中の人形は、ただ俺と見つめ合っているだけで、一体何を意味しているのかさっぱり分からない。

 

一週間毎日続き、ほとほと悩んでいた頃、夢に変化があった。

 

人形が何やら語りかけてきた。

一体なぜ人形は俺の元に現れたのか?

しかし意味のあるような言葉には思えず、俺には通じなかった。

 

・・・が、何度か同じ夢を見るうちに気が付いた。

 

どうやら数字を言っている。

 

それも、十桁の数字だ。

 

俺は目が覚めるとすぐに、その数字をメモに書き留めた。

 

よくよく見てみると、電話番号のような気がした。

 

頭三桁の数字は、俺の住む地域の市外局番と一致している。

 

しかし、当然のことながらとても電話をかける気にはなれず、特に何もすることはなかった。

 

同じような夢が相変わらず続き、人形は数字を俺に伝え続ける。

 

人形の夢を見始めてから二週間が経った頃、一念発起した俺は電話をかけてみることにした。

 

※一念発起(いちねんほっき)

あることを成し遂げようと決心する。四字熟語。

 

何か夢に関するヒントが得られれば、という思いからの行動だったが、同時に何か不吉なことがあるのでは、という恐れは頭から離れなかった。

 

電話をかける前に、とりあえず番号をネット検索してみた。

 

あっさりヒットした。

 

どうやら県内にある居酒屋のようだった。

 

家からそう遠いわけでもない。

 

電話をかけるのはやめ、俺は週末その店へ行ってみることにした。

 

友人二人を連れ立って電車と徒歩で一時間、小さな町の居酒屋だった。

 

看板に書かれてある電話番号は、あの数字と一致する。

 

店に入るとまだ早い時間だからか、客は俺たちだけだった。

 

酒もそこそこに、店主に夢の話をしてみた。

 

店主は心当たりが無いようだったが、カウンター越しに聞き耳を立てていた女将が「詳しい話を聞かせてくれ」と言ってきた。

 

話を一通り聞かせると、女将は「おそらく家にある人形じゃないか。越して来てから随分になるが、ずっとしまい込んだままだった。ちょっと探してくるね」、と店の奥に消えた。

 

しばらくして、女将は煤(すす)けたクリアケースにしまわれた日本人形を持ってきた。

 

一目で分かった。

 

夢の人形だった。

 

女将によると、この人形は女将の父が生前に従妹から譲り受けたもので、詳しくは分からないが非常に貴重なものであるとのことだった。

 

元の持ち主の従妹は金に汚く、変わり者で、親戚付き合いは何年も前に絶ってしまっているとか。

 

女将としばらく話し込み、もしかしたらということもあるからと、その従妹に連絡を取ってみるよう勧め、女将もそれに同意した。

 

それからも夢はしばらく続いたが、ある日を境にぱったりと見なくなった。

 

人形にまつわるあの一族の中で、何かしらが解決したような予感がし、やっと肩の荷が下りるようだった。

 

しかし、程なくして女将から連絡があった。

 

女将は従妹を捜し、人形を返すことが出来たらしい。

 

従妹は病に伏せり寝たきりだったが、息子夫婦の家に引き取られ暮らしていた。

 

人形を見ると、とても懐かしがり喜んだ。

 

従妹の故郷の数少ない思い出の品だったようだ。

 

涙を流して女将に礼を述べたという。

 

年のせいか、評判よりずっと丸くなったようで、感じの良い老婆だったとか。

 

息子夫婦も好感の持てる人物で、これをきっかけに親戚付き合いが戻るかも、と女将は喜んだ。

 

しかし、女将が人形を返してから一週間も経たないうちに訃報が届いた。

 

従妹が亡くなったそうだ。

 

女将は、「人形が従妹の最後に寄り添うために私たちを頼ってきたのかねえ」と語った。

 

俺は全てを消化することは出来なかったが、なんとなく物の縁や人の縁に触れることが出来た気がして、まんざらでもなかった。

 

しかし、この一件は終わってはいなかった。

 

人形が再び現れた。

 

今度は夢の中ではなかった。

 

夜、物音で目を覚ました。

 

家はアパートの一階なのだが、どうも窓の外の庭でカタカタと何かが音を立てている。

 

風のせいかと思ったが、どうも気になって寝つけなかったので、片付けようと窓を開けるためカーテンを引くと、居た・・・。

 

夢で見た、女将が持ってきた、あの人形だった。

 

青みがかった髪が揺れている。

 

風は無い。

 

カタカタ揺れているのは人形自体が動いており、コンクリートに足を打ち付ける音だった。

 

カタカタカタカタカタカタカタ・・・と、ただ一点に留まり揺れ続けている。

 

以前の夢の中では、人形の表情など気にも留めなかったが、今度は一目で分かる。

 

怒っているのだ。

 

穏やかだが、とてつもない憎悪の表情。

 

どういう根拠かは説明できないが、とにかくそう直感した。

 

俺はカーテンを閉め、布団に潜り込んだ。

 

音は夜明けまで続き、俺は眠ることが出来なかった。

 

翌日、女将にこの事を伝えた。

 

やはりというか、女将の家にも人形は現れたらしい。

 

寝室の隅でカタカタ揺れる人形を見て、恐怖のあまり家を飛び出し、寝巻きのまま朝までファミレスで夜を明かしたという。

 

主人は気づかなかったとか。

 

俺はその日、とても家で寝る気になれず、友人の家に泊まった。

 

その夜、女将から電話があった。

 

従妹の死に不審な点が見つかり、息子夫婦が殺人の疑いで捕まったという。

 

亡くなる直前、人付き合いが全くなかった従妹を突然訪ねてきた女将と俺に話を聞きたい、と警察から連絡があったという。

 

女将と俺は一連の話をしたが、もちろんとても役立ちそうな情報ではなかった。

 

人形のくだりなどは当然信じてはもらえるはずもなく、そのような人形はあの家には無かったと言われた。

 

詳細は分からないが、どうも従妹は長い間虐待を受けていたらしく、それにより激しく衰弱していたらしい。

 

女将と俺はようやく察した。

 

人形は従妹の元に連れて行けと訴えていたのではなく、従妹を助けて欲しかったのだ。

 

そして、気づくことの出来なかった女将と俺を恨んでいるのだ。

 

人形はそれからも2~3日おきに俺の家に現れた。

 

女将の家も同様だった。

 

引っ越しも考えたが、とても逃げ切れるわけがないと、そんな気がしたのでやめた。

 

大袈裟な話ではなく、女将と俺はノイローゼ寸前まで追い詰められ、親戚の紹介でとある寺を訪ねた。

 

住職は快く話を聞いてくれ、人形自体が無いことは問題だが、なんとか供養が出来るようやってみると答えてくれた。

 

同時に、従妹の墓を参り、従妹と人形を弔うよう強く勧められた。

 

また、部屋に貼るようにと御札を頂いた。

 

正直、相談料は安くはなかった。

 

女将と一緒に従妹の墓を参り、住職から頂いた御札を部屋に備えると、人形は現れなくなった。

 

何が効を奏したのかは分からないが、それから人形の姿は見ていない。

あとがき

一体なぜ人形は俺の元に現れたのか?

 

女将の元に現れるのは分かるが、なぜ俺もだったのか?

 

皆目見当もつかない。

 

そして、なぜあれほどの怒りを買わねばならなかったのか?

 

そして、本当に人形は女将と俺を許してくれたのか?

 

未だに物音がすると背筋が凍る。

 

(終)

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繰り返された虐待の果て

 

俺には安達(仮名)という名の友達がいた。

 

小学生の頃はよく一緒に遊んだ。

 

安達は良いやつだった。

 

何歳の頃だったか覚えていないが、誕生日会に呼ばれた。

 

リビングに通されると、何故か部屋の中が暗かった。

 

安達は泣きそうな顔だった気がする。

 

安達のお母さんがリビングのカーテンを開けた。

 

すると、一部分だけ濡れた布団がベランダに干されていた。

 

安達は母親の袖を引いて泣き喚いていたが、当の母親はニタニタと笑っていた。

 

安達がおねしょをする度にどれだけ大変か、その誕生日会は安達の母親の自慢話大会となった。

 

その翌日から、安達は『オネション』というあだ名をつけられた。

生きている限り・・・

またある時に遊びに行くと、安達の母親が突然部屋に怒鳴り込んできた。

 

その手には、殆ど『○(まる)』がついた答案用紙がある。

 

俺なんて半分は『×(ばつ)』だったから怒鳴られるくらいは慣れっこだが、安達は俺の目の前で往復ビンタをされた。

 

安達の母親は、やはりニタニタと笑っていた。

 

「川本君(仮名)はこんな些細な間違い、しないわよね?」

 

俺は首を横に振った。

 

ちょうどその日に小テストがあったので、その答案用紙の惨憺たる有様を見せた。

 

※惨憺(さんたん)

いたましく、見るに忍びないほどであるさま。

 

「川本君のお母さんはどういう教育をなさってるのかしら」

 

勝ち誇ったような笑みだった。

 

安達はよく体育を休んだ。

 

喘息の俺が最後尾を走っている姿すら、羨ましそうに見ていたところをよく見かけた。

 

安達は頭が良いやつだった。

 

良い点を取るとにっこり笑っていたが、段々とそれも無くなってきた。

 

誰かへの当てつけのように、白紙の答案用紙を提出して校長室に呼び出されることも増えてきた。

 

中学二年くらいになると、安達にとって友達と言えるのは俺だけになった。

 

安達は夏場でもよく長袖を着ていた。

 

俺は安達の身に何が起こっているのかを気付いていた。

 

校長室に度々足を運んでは、「安達を助けてくれ!」と教師達に懇願した。

 

そんなある日、安達の母親が学校に怒鳴り込んできた。

 

俺のクラスまでやって来ると、俺はいきなり首を絞められた。

 

「嘘つき!」と連呼されながら気が遠くなっていった。

 

何故か問題にはならなかった。

 

その日を境に、安達は俺にも声をかけなくなった。

 

俺からは挨拶をしていたのだが、安達は返事もしなくなった。

 

学校には安達の母親が度々来るようになった。

 

俺は途中までは頑張って戦った。

 

だが、安達自身が「虐待は無い」と証言した。

 

俺こそが嘘つきであると言ったのだ。

 

安達が起こした事件がテレビを賑わせた頃、テレビの中で安達の母親がこう答えていた。

 

「然るべき罰を受けるべき」

 

俺はその場で気を失うほど怒り狂った。

 

迷わずテレビ局に電話をかけ、安達の弁護士の連絡先を教えてもらい、俺は安達側の証人として立つことを決めた。

 

現役を退いた当時の校長先生なども来ていた。

 

安達の父親ですら、我が息子のために証言台に立った。

 

安達に加えられていた虐待の内容が法廷で全て明らかになっていった。

 

唯一無二と言える友達とも絶縁せざるを得なくなった。

 

安達の悲しい子供時代が皮肉にも安達を救った。

 

恒常的な性的暴行に、公衆の面前で我が子を辱めることも多々。

 

常に完全であることを要求し、出来ないと暴行を加えることも多々。

 

安達の住まう家は地上に現れた”地獄”だった。

 

それを行っていた悪魔は一体何を考えていたのだろう。

 

安達の母親の罪状が明らかになった。

 

安達の母親は表向き被害者へ詫びるとして”自殺”した。

 

しかしその実態は、自らの時効を迎えた犯罪暦が公判記録として公のものとなったからに違いない。

 

安達が病院に収容されて数年が経つ。

 

あいつは病室のベッドからろくに降りもしないでいる。

 

筋肉が衰えて、もはや立つことも出来ないらしい。

 

ガリガリでひょろひょろの体だ。

 

極稀に正気に見える時がある。

 

その時は決まって自傷行為を始める。

 

「おんなじ!おんなじ!」

 

加害者になってしまった自分が許せないという意味だと思う。

 

被害者のご遺族からの手紙に『許す』という言葉があることを何度教えてやっても、あいつは決して喜ばない。

 

生きている限り、あいつは償わなくてよくなった罪を償い続けるのだろう。

 

地獄の家は崩壊したが、本当の地獄はあいつの心の中にある。

 

(終)

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