謎怖 23巻

隣の個室から聞こえる男の声

  高校時代の話になる。   電車で下校中に腹痛を感じ、途中下車した駅のトイレに入った。   非常に汚いトイレだった。   用を足していると、隣の個室から「名前は?」と男の声が聞こえた。 ...

大ヤケドを負った夫の元に現れた男達

  昭和の初め頃、夕張のボタ山でのお話。   ※ボタ山 石炭や亜炭の採掘に伴い発生する捨石(ボタ)の集積場のこと。   開拓民として本州から渡って来ていた炭鉱夫Aさんは、爆発事故に見舞われた...

高熱を出して寝込んでいる時に

  小学5年か6年生だった頃の話。   当時の俺は身体が本当に弱くて学校もよく休んでいた。   平日なのに家にいる時間が多く、友達も多くなかった。   ある日、いつものように高熱を出して...

すまん、この子はどうしても思い出せん

  先日、小学校の同窓会があり、出席率のいい我がクラスは物故者以外全員出席していた。   ヨボヨボながら、恩師も健在。   ○○小学校6年2組のメンバー勢揃い。   持ち寄った卒業アルバム...

サークル仲間と馬鹿騒ぎした翌日に

  大学の同級生から久しぶりに忘年会の誘いがあって思い出した事がある。   大学3年の12月、サークルの連中と飲んでいた。   2次会が終わったところで、何人かが終電に間に合うようにと帰っ...

生命の危機が訪れると

  俺には時間が巻き戻る感覚が度々起こる。   一度目は、保育園から脱走した途端にトラックに跳ねられたはずなのに、その少し前に戻っていた事。   二度目は今年初めの事だ。   会社で作業...

俺の部屋に俺が入ってきた?!

  高校生の頃の話。   今では何てことはないが、当時は「近いうちに死ぬかも」と悩んだ。   住んでいた家は戸建てで、俺の部屋は2階にあった。   階段を上った左右にドアがあり、その右側...

生まれる前の記憶を持つ友人

  大学のクラブの同輩に、根津(仮名)という男がいた。   彼は私と同じく、高校を卒業して大学に入るまでに2年間のブランクがあり、年齢も同じだった。   ある時、「次のようなことを覚えてい...

遊びの最中に消えてしまった従兄弟

  子供の頃、毎年夏休みになると、お爺ちゃんの家へ泊まりに行っていた。   お爺ちゃんの家は島根県の山奥で、周りの集落はほとんど親戚みたいな感じだった。   そこには僕と同い年くらいの従兄...

壁越しに聞こえてくる女の声

  引っ越して3ヶ月、大家のじいさんが亡くなった。   すると息子がやってきて、「ボロアパートを新築するから出て行って欲しい」と言われた。   貧乏学生だった俺は、当然のようにごねた。 &nbs...